栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~ダーレーの良血が本格化

2013-12-07 16:40:27 | 血統予想

阪神11R 朝日チャレンジC
◎8.アルキメデス
○3.タマモベストプレイ
◎の3連勝はすべて着差以上に強い内容で、配合も母が相似配合でアドマイヤムーン産駒としては満点に近く、ダーレーの良血開花の今なら重賞の一つや二つ勝っても不思議ない。○も全きょうだいがみんなオープンを張るほどの好配合で、兄姉たちに比べると伸びのある体型でベストは1800m、そしてこの牝系特有のしなやかさが出た体質走りでジワジワ加速するから内回りより外回りがベター、1800mではロゴタイプにしか負けてないし、適条件のここはアッサリがあって不思議ない。ラウンドワールドやヒストリカルもいいところだろうが、ここは◎○で買いたい鞍。

阪神9R エリカ賞
◎3.ヴォルシェーブ
○8.バンドワゴン
△2.アルティメイタム
バンドワゴンはマイラー疑惑と外回り向き疑惑があるだけに、ここは◎から入ってみたい。リルダヴァルやトーセンソレイユやモンドシャルナと3/4同血で、こちらは明らかに急坂小回り向きのパワー型中距離馬だ。

--------

アルキメデスは新馬を勝ったときから、これはアドマイヤムーン産駒の一つの成功モデルになるんじゃないかと配合をほめてきましたが、主に下記の2点がポイントでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102619/

・(アウトブリードのアドマイヤムーンに対して)母アーキオロジーがRaise a Native、Busanda、Nasrullah、Roman≒Chop Chopなどをクロスする相似配合である

・母母Caress(ホープフルSのSky Mesaの母)はStorm Cat×Affirmedですからアユサンの母と同じ配合で、これはEight Thirty≒Good Example6×5になり、これがアドマイヤムーンの母系に潜むRelance=ポリック4×3と脈絡し、母のBusanda4×5とともにパワー増強に一役買っている

それでも若いころは母母のナスキロクロスや自身のミスプロ4×3の柔らかさが勝っていて、ちょっと頼りない馬ではあったのですが、クランモンタナとキャトルフィーユの行った行ったで完全に決まったと思われた京橋で、阪神内2000mをねじ伏せるように勝ちきったのをみて、おお随分パワーアップしたもんだと感心したのです

これはフニャフニャスプリンターだったのに徐々に母系のラトロパワーが発現してきたハクサンムーンと重なるものもあり、レオアクティヴの母もBold Reason≒Never Bend4×5ですから、フォーティナイナー系とは思えないしなやか体質を伝える種牡馬アドマイヤムーン(なんと産駒の勝ち鞍の70%以上が芝)にとっては、まず相手牝馬からパワー補強が急務

「サラブレ」次号の「那須喜郎」ではダーレー軍団について書いていますが、アーキオロジーとかオータムメロディーとかミズナとか本物のポテンシャルがある繁殖を腐るほど擁するだけに、これぐらいの馬はこれからも出てくるでしょう

タマモホットプレイラウンドワールドの3歳勢は案外でしたが、ここまで古馬混合の芝重賞を勝った3歳馬はエリ女のメイショウマンボとスワンのコパノリチャードの2頭だけで、たとえば昨年は有馬終了時で3歳が7勝、11年は5勝、10年は9勝だっただけに、現時点でもちょっと少ないと言えるかもしれません

バンドワゴンはホワイトマズルともUnbridled's SongともSeattle Slewともちょっと違う体型走法加速で、どうも母母Career Collection(BCジュベナイルフィリーズ2着の早熟マイラー)のマイラーっぽさもONになっているようにみえますが、まあでもアサクサキングスもシルポートも母のマイラーっぽさもONになっていたからこそ、前で受けられるだけの先行力があったわけで、ただスローの逃げ切りだけではまだ見えてこない部分もいろいろあるんじゃないか…という含みで

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~ロージズは尻に敷かれて安定

2013-12-07 10:54:24 | 血統予想

黒竹は難解すぎていろいろ考えましたがケンの方向で…(^ ^;)このメンバーならもういっちょシャインシュラークでいってみる手はあるんですが、中山Aコースは時計はかかっているけれど基本インベタだし、今回は人気ですからね~

幕張もなかなか難解ですが、この人気なら戸崎◎コスモバルバラ
母マンバラはドルメロ賞(伊G3・芝1600m)勝ち馬で、
Caro4×4
Relko≒Reliance4×5
Northern Dancer5×5
Alcide≒Flower Bowl4×7
となかなかアクの強い相似配合ですが、5代アウトであまり自己主張せず相手牝馬の尻に敷かれるロージズインメイとの配合がうまくいったといえるでしょう
前走はインベタ馬場で外を回らされたぶん苦しくなりましたが、十和田湖の内容ならここでも足りるし、ちょっと時計のかかる馬場も向くタイプ

境港は外回り向きの差し馬ばかりで、休み明けなのでパドック見てからですが、◎タガノビッグバンがハナ切れば二枚腰で押しきれるんじゃないかと
フジキセキよりもリアルシャダイがONになったタイプで、本来は内回りベターの先行馬でしょう

浜松は上位拮抗の様相ですが▲セイクリットレーヴは乗り難しいところがあるし☆マイネボヌールは夏馬疑惑が残るので、鞍上が手の内に入れている◎ウイングザムーンと○ネオザウイナー中心、あとは上がりがかかったときの△ターフェルの突っ込みに期待

「No.1予想」では朝日CCを、「馬券総合倶楽部」では朝日CCとエリカ賞を予想していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

コメント (23)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする