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前穂高岳からの眺望

2016-10-09 00:00:55 | Weblog
前穂高岳、3,090メートルからは、
奥穂高岳、3,190メートルが、威容を誇り、
槍ヶ岳、3,180メートルが、優美な姿を見せる。

ウォルター・ウェストンが、絶賛した大連峰、
日本アルプスを、目の当たりにすることができる。
奥穂高岳を中心に、南に西穂高岳~焼岳~乗鞍岳~御嶽山、
北に涸沢岳~北穂高岳~槍ヶ岳と、3,000メートル級のパノラマが広がる。

イギリス人の宣教師、ウォルター・ウェストンは、
横浜から上田を経て、人力車で松本の保福寺(ほうふくじ)峠に着いた。
標高1,345メートルから見た、日本アルプスに驚嘆した。1891年8月2日。
「とつぜん目の前に憧れの大山脈が姿を現した」
「そのすばらしさにただただ驚くばかりだった」
「日本のマッターホルンともいうべき槍ヶ岳、
優美な三角形の常念岳、どっしりした乗鞍岳の双耳峰」
「このすばらしいパノラマに見惚(みと)れていた」
日本アルプスの登山と探検」岩波新書、1997発行から。
この本で、日本アルプスが世界に知られることになった。

「ウォルター ウェストン」
日本アルプス絶賛の地
"Walter Weston"

保福寺峠、松本市。
峠道の181号は狭く、冬季はクローズ。
かっては、東山道として主要道だった。

前穂高岳からの眺望。2016年9月2日。
ジャンダルム~奥穂高岳~涸沢岳

奥穂高岳が、「日本アルプスの主峰だ! 」とばかりに威容を見せる。

Gジャンダルムは、ナイフのように尖っている。その右は、ロバの耳。
奥穂高岳の右、R涸沢岳は急峻になる。
左端の三角は、西穂高岳。

奥穂高岳~涸沢岳

▽は穂高岳山荘、奥穂高岳と涸沢岳の鞍部にある。
⇒はザイテングラート、右下の涸沢カールから上がった。
▽穂高岳山荘に1泊して、今朝、暗い中、奥穂高岳に登ってきた。

北穂高岳~槍ヶ岳

槍ヶ岳が、「日本アルプスの女王よ! 」と優美な姿を見せる。

K北穂高岳の北峰。下の⇒ジグザグは、
涸沢カールから、K北穂高岳の南峰に登る道。
槍ヶ岳の左は▼大喰岳、その前は▼中岳、その右は▼南岳。

槍ヶ岳の周辺に、山小屋が3つ見える。
左から、▽槍ヶ岳山荘、▽殺生ヒュッテ、▽ヒュッテ大槍。
槍ヶ岳に登った2015年7月に、3泊して、
日本アルプスや、高山植物を眺めた。
▽槍ヶ岳山荘からは、槍ヶ岳に登り、高山植物を探した、
▽殺生ヒュッテでは、東鎌尾根に登って、穂高連峰を眺めた、
▽ヒュッテ大槍では、白ワインにチキンのホイル焼きを味わった。

槍ヶ岳の右奥に、T立山がある。
奥穂高岳からは、槍ヶ岳の左に見えていたT立山が、
前穂高岳からは、槍ヶ岳の右に現れる。それに、
剱岳が、T立山の奥に頭を出す。

T立山の3つのピークは、左から、
▼雄山(おやま)3,003メートル、
▼大汝山(おおなんじやま)3,015メートル、
▼富士ノ折立(ふじのおりたて)2,999メートル。

▽剱岳(つるぎだけ)2,999メートルが、
▼大汝山と▼富士ノ折立の間に、ちょこんと顔を出す。
立山の右は、剱岳から延びる八ツ峰。
手前は、N野口五郎岳2,924メートル。
2016年9月2日、朝9時25分。

奥穂高岳から見た立山と比べてみる。

T立山の3つのピークは、左から、
▼雄山、▼大汝山、▼富士ノ折立で、
剱岳は、立山の奥にあって、見えない。
手前は、N野口五郎岳。2016年9月2日、朝5時34分。

奥穂高岳の左には、西穂高岳

W西穂高岳2,909メートル、A間ノ岳(あいのだけ)2,907メートル、T天狗ノ頭2,909メートル。

西穂高岳の南には、焼岳~乗鞍岳~御嶽山

O御嶽山3,067メートル、N乗鞍岳3,026メートル、
Y焼岳2,455メートル、S霞沢岳2,646メートル。
下に、上高地。K河童橋、T大正池。
右の⇒は、岳沢。左手前は明神岳のすそ。

明神岳が、前穂高岳の東隣にある。

明神岳主峰2,931メートルとⅡ峰。クライマー専用。

前穂高岳の北東には、
唐沢岳~燕岳~大天井岳~横通岳~常念岳

K唐沢岳2,633メートル、T燕岳2,763メートル、O大天井岳2,922メートル、
H東天井岳2,814メートル、Y横通岳2,767メートル、J常念岳2,857メートル。
手前は、B屏風ノ耳2,566メートル。左端は、前穂高岳の北尾根。

前穂高岳から、紀美子平に下りてきた。

このあと、⇒岳沢に下りて、上高地に向かう。

この夏は、台風が多くて、天気が悪かった。
台風の合間をねらった奥穂高岳、前穂高岳だったが、晴れてくれた。
2泊3日の、奥穂高岳、前穂高岳の行程は、つぎ。
2016年8月31日 上高地 ⇒ 横尾 ⇒ 涸沢カール、涸沢ヒュッテ泊。
2016年9月1日 涸沢カール ⇒ 奥穂高岳 ⇒ 穂高岳山荘泊。
2016年9月2日 穂高岳山荘 ⇒ 奥穂高岳 ⇒ 前穂高岳 ⇒ 岳沢 ⇒ 上高地。
          04:00     05:00~06:30  09:00~11:00 13:10~13;:40 15:40

2016年9月2日は、穂高岳山荘から、奥穂高岳に登って、
ご来光から、陽の変化を、1時間半ほど眺めていた。
それから、前穂高岳に登るが、道中の、
奥穂高岳 ⇒ 前穂高岳 ⇒ 岳沢 ⇒ 上高地、を記載する。

奥穂高岳から見る前穂高岳

右は明神岳。2016年9月2日、朝7時28分。

前穂高岳の下にある、⇒紀美子平を目指す。
手前の吊尾根は、稜線を歩くのではなかった。
右側の▽岳沢側を歩く。

前穂高岳では、→岳沢側の切り立った崖を通って、⇒紀美子平に出る。
⇒紀美子平から、左上に上がれば、前穂高岳、
右下に下りれば、▼重太郎新道を、上高地に出る。
⇒紀美子平にザックを置いて、左上の前穂高岳に登る。

前穂高岳から⇒紀美子平にもどって、ザックを背負い、
ところ▼どころ▼が光っている尾根を下りていく。
こうして重太郎新道を見ると、急な下りだ。

⇒紀美子平に向かう吊尾根では、左側(北)の、
涸沢カールを眺めるところがある。

→涸沢小屋。2日前に泊まった⇒涸沢ヒュッテ。
奥は屏風ノ頭。右は前穂高岳の北尾根。

一か所だけ、長いを下りるところがある。

2016年9月2日、朝7時5分。
○登山者は、鎖をつかんで、下に見える⇒の○印に下りてくる。
鎖が1本だから、上りと下りが集中して、行列ができるところ。
しかし、空いていた。台風の合間で、人が少なかった。
それに、時間が朝早かった。

紀美子平は、休憩地であり、情報交換の場である。

紀美子平は分岐点で、左は穂高岳へ、上は前穂高岳へ。
右は明神岳へ。これは、クライマー用。
右下は重太郎新道を、岳沢を経由して、上高地へ。

紀美子平は、上高地から重太郎新道を上がってきて、
奥穂高岳を目指す人と、奥穂高岳から下りてきて、
上高地に向かう人が行き交う。それで、
双方の情報交換の場になった。

奥穂高岳への登りは、長い鎖が一か所ある。
奥穂高岳の先、ジャンダルムは左、穂高岳山荘は右になる。
晴れているから、標識や、○に注意すれば、迷うことはない。
最後の、穂高岳山荘への下りは、急なはしごと鎖に注意する…。

重太郎新道の下りは、長くて急な坂が続く。
途中、鎖やはしごがある。最後にある40段の、
はしごを過ぎると、急坂はなくなる。

これを聞いただけで、役に立つ。
「それでは、気をつけて!

奥穂高岳から下りてきた人は、
前穂高岳に登ろうか? 迷っていた。
「奥穂高岳で、たっぷり眺めたし、
前穂高岳からの眺めは、大きな変わりはないだろうから。
それに、前穂高岳の登りはきついから、辞めておこうと思う」

そこで、前穂高岳からの眺望について。
★奥穂高岳の全容が見えて、威容が迫ってくる、
★槍ヶ岳の優美な姿を、違う角度で見ることができる、
★御嶽山~乗鞍岳~西穂高岳~奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳~槍ヶ岳と、
  日本アルプスのパノラマを一望できる(ウェストンが驚嘆した)、
★剱岳が、立山の奥から顔を出す、
★富士山はまだ見える。
  天気は、夕方まで持ちそうだ。ここまで来たのだから、
  前穂高岳からの眺望を見ておいた方がいい。
すると、バッグを置いて、前穂高岳にスイスイと登った。健脚そうだ。

重太郎新道を下りながら、心配した。
前穂高岳に登ったが、ケガでもしなければいいが。
しかし、若い人は、前穂高岳に登ってから、
岳沢小屋の手前で、追いついてきた。
ケガもなく、つらそうでもない。
「台風で、双六岳で足止めになって、山小屋で本を読んでいた。
日程が長引いたので、早く帰りたかったが、
前穂高岳からの眺望を見ておいて、よかった」
と聞いて、ホッとした。

紀美子平から、重太郎新道を下りるが、
登りのはしごが、一か所だけある。

あとは、ひたすら下りるだけ。

岳沢小屋と西穂高岳

⇒は岳沢、その先、赤い屋根が岳沢小屋。
あそこまで下りるのか! まだまだある。

はしごがある。

岳沢小屋が近づいた。

岳沢小屋で休憩。疲れた!
スポーツドリンクをごくごくと飲んだ。
本当は、ビールで乾杯! といきたかった。

休みながら、2泊3日を振り返った。
余裕の日程で、前穂高岳に登ることができた。
ウェストンが絶賛した日本アルプスを、
ユックリと眺めることができた

最後に、前穂高岳に登る途中で現れた槍ヶ岳

槍ヶ岳は、前穂高岳の頂上から見ることを期待した。
それが、登る途中で、優美な姿を見せてくれたから、
勇んで登った。「待ってろよ! すぐに行くから」

奥穂高岳については、これまでに、
奥穂高岳のモルゲンロートや陽の変化を、
つぎに記載してあるので、参照してください。
「奥穂高岳のモルゲンロート」、2016年9月25日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/177c305e194163a706dcc1d2f368c378

「奥穂高岳の陽の変化」、2016年10月2日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/2f6290b34813e3644cac9eaf05153719/?st=1
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