ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

駄菓子屋の思い出 ~中学時代~

2009-03-29 | 日記・エッセイ・コラム

 私の実家のお墓は、私が通った中学校のそばにあるので、お墓参りに行くたびに、かつて通学路だった道を通ります。最近は、近くに史跡系のけっこう大きな公園ができたりして、お花見ポイントとしてもいい場所になったので、度々訪れるほうにもなりました。

 先日も、お墓参りの帰り、通学路だった坂道を通ると、坂を降りきったところにある、一軒のお店が目に入りました。今では、シャッターが閉まったままになっていますが、かつてここは、中学生たちの「たまり場」となっていた所でした。

 主に文房具系の雑貨屋さんで、さすがに普通の学校の日は、せいぜい必要な文具を買う程度でしたが、休みの日の部活の練習の帰りには、よく休憩のために立ち寄ったものです。

 特に楽しかったのが、夏休みの練習の帰り。そこでアイスを買っては、店の中や、外に置かれたベンチに座って、集まった仲間たちと、ワイワイガヤガヤ、いや「ギャーギャー」に近いかな? とにかく一緒に過ごす時間が楽しくて、今では、何をしゃべっていたのか記憶もないのですが、楽しかったことだけが脳裏に焼きついてますね。

 そのお店は、お婆ちゃんが一人で切り盛りしていて、実は私の同級生の「伯母さん」にあたる人だったので、特に気安かったのかもしれません。厳しかった、部活の顧問の先生も、通りすがりにチラッと見ていた感じでしたが、その後、特に注意されることもなく、「いつまでもあの店で遊んでないで、早く帰れ~!」と、サラッと言われた程度で済みました。たぶん、先生自身も、経験上気持ちがわかるんでしょうね。(今にして思えば...。)

 私にとって、運動部は、「無理」に近い状況で入ったわけですが、とにかく練習には真面目に参加していたお陰で、体力はついたし、何より「がんばる力」がついたと思われますね。試合自体は「楽しい」と思わなかったけど、練習試合に向かう自転車での移動や、バスに乗っての遠征、ユニフォームを着られる嬉しさ、など、運動部じゃなければ経験できなかった数々の、「付随するもの」?が楽しかった私です。

 その思い出のお店は、やがてお婆ちゃんが亡くなった後、私の同級生や、家族で営業していたようでしたが、その後、テナントとしてカラオケ店になった時期を経て、結局今では閉じたままとなってしまったようです。

 最近は、コンビニの前に座り込む若者たちが増えて、社会問題化しているようですが、思えば、私たちの時代にはあった、こういう「ホットな」居場所が、なくなりつつあるのが、原因なのかもしれないですね。

コメント (4)
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