ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

「シルベスタ」の話

2007-12-31 | ドイツ滞在記

 ドイツの「大晦日」というか、「年越し」のことを、「シルベスタ」と呼びます。現地の発音通りだと「ズィルベスタ」と呼ぶべきかな...?

 私たちがドイツに滞在して、数ヶ月経った、秋のある日、外から、鉄砲のような音が聞こえました。その後、その音を、ひんぱんに聞くようになったので、遊びに来た、現地で知り合った日本人に、そのことを尋ねてみると、「ああ、‘シルベスタ’に向けて、この時期だけ‘花火’が売り出されて、それを子どもたちが、試しに鳴らしちゃうらしいですよ。」とのことでした。

 「シルベスタ」? 「花火」? 何のことやら、イマイチわからなかった私でしたが、その件はそのままに、月日は流れ、大晦日を迎えました。

 外国に滞在中ってことで、おせち料理を作るわけでもなく、「紅白歌合戦」を見られるわけでもなく、いつもと同じように過ごしていると、夜中の12時になったとたん、周りからけたたましい「歓声」と共に、花火の音が聞こえてきました。

 「なんじゃ~こりゃ~!」 うつらうつらしていた私は、飛び起きて、外の様子を覗き見、夫は、「これがドイツの年明けです。」とか、しゃべりながらビデオカメラを回してました。

 今でこそ、「カウントダウン」が、「当たり前」のようになってきましたが、その当時は、何だか面食らった感じでした。ドイツの冬は「底冷えする寒さ」。大晦日くらいには、氷点下になってたはずでしたが、皆さん、「寒さ」なんか感じないようで、約15分~20分くらいは、外で花火を鳴らし続けていました。

 そこで使う「花火」は、「音」がメインで、見た目にはあまりキレイな感じはしません。新年に向けて、「悪魔祓い」をする意味で、鳴らすんだそうです。というと、「節分」の豆まきに似てる...?

 実は、ドイツ人にとっては、「クリスマス」こそが、日本の「お正月」のようなもので、クリスマス休暇のフィナーレを飾るのが、「シルベスタ」というか、「大晦日・年越し」の瞬間なのでした。そして、その翌日、つまりは元日までが休暇で、2日からは平常勤務となります。

 クリスマスツリーや、窓飾りは、年末にそそくさと片付けて、お正月飾りに替える日本と違い、そのまま飾っておきます。「♪ ウィ~ ウィッシュ ァ メリークリスマス エンド ハッピーニューイヤ~!♪」という歌がありますが、まさしく、そのあたりのことを表現してるわけですね。

 と、いうわけで、今年もいよいよ大晦日を迎えました。皆様、よいお年を。(^^)v

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エコ先進国「ドイツ」

2007-06-05 | ドイツ滞在記

 今朝の情報番組で、↑のタイトルのレポートを紹介していました。確かに、「ゴミ問題」に関しては、日本とは比べ物にならないくらい先に進んでる国ですね。

 私が滞在してたのは、もう14~5年前になりますが、既に、ゴミの分別は徹底して行われていました。そもそも、どこの住居でも、必ず近くに「リサイクルボックス」があります。リサイクルできるものは、全てそこに入れておき、毎週決まった曜日に、回収されます。

 空き瓶は、ほとんど買った店に返して、ビン代を返金してもらうのですが、ワインなど、そういうシステムのないビンは、「茶・緑・白」と書かれた、ビン用リサイクルボックスへ。これは、少し離れた場所にあります。

 衣類に関しては、子供服などは、親戚や友人知人間で、さんざん着まわし、それでもまだ着られそうなものは、赤十字を通して、途上国かどこかへ送るため、月1回くらい、回収日があります。

 粗大ゴミの日も、月1回くらいあって、その日の朝、指定場所へ出しておくと、人々はみんな、使える物がないかと、念入りに見てまわります。そこで、欲しいものは、自由に持ち帰れます。

 アイドリングも徹底していて、何度も書きましたが、交差点では、たとえ救急車でも、エンジンを切ります。もちろん、救急車といえども、赤信号では進まないです。

 ドイツ国内向け「セサミストリート」では、「ゴミ問題」をよく取り採り上げ、小さな子どものうちから、問題意識を植え付けてるようですね。

 たぶんゴミが出るから?か、缶入りの飲み物は存在しないし、自販機はタバコくらいしかなかったような...。

 夜は「暗いのが当たり前」という考え方があるらしく、又は、ろうそくの灯りくらいの雰囲気が好きらしく、部屋を明るくしません。ろうそくを愛用したり、もしくは、壁にある間接灯(20Wくらいの)が普通ですね。ドイツ人はむしろ、蛍光灯の灯りを好まない人が多いらしく、蛍光灯をバンバンつけてる日本人の方を、不思議な気持ちで眺めているらしいです。

 私がいた当時から、「マイバッグ」は当たり前で、レジ袋は有料なうえ、高いので、みんな袋を持って行きます。オシャレな「かご」も豊富にあったので、それを愛用してる人もいました。ドイツのスーパーでは、レジの人はイスに座っています。レジ台がベルトコンベアーみたいになっていて、客の方が、1品ずつ、そこに置いていきます。レジ係りは、それを見て、レジを打つだけ。(当時バーコードではなく、手動で打ってました。)確認の終わった品を、また客が、1品ずつ、カートに入れなおし、レジ係が読み上げた金額を支払った後、別の台の上で、マイバッグなどに、収めていきます。ちなみに、その間、レジ係員は、ニコリともしないのが一般的です。(笑)

 テレビの情報によると、ドイツの二酸化炭素排出量は、確実に下がってきているそうな。やはり、みんなで取り組めば、できることなんですね。(・o・)

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サイレント ナイト

2006-12-24 | ドイツ滞在記

 さて、いよいよ「クリスマス イブ」ですね。そういえば、私たちが、ドイツから帰国して成田空港に降り立ったのも、この日でした。機内アナウンスで「ステキなイブの夜をお過ごしください。」というのを聞いて、本場のクリスマスの様子を見てきた立場だっただけに、いささか「シラケた」気分になった私たちでした。

 ドイツでのクリスマスシーズンを、2回過ごすことができたわけですが、初めての年は、とにかく、全てが物珍しく、興奮しまくっていた私でした。ある日、住宅の下の階に住んでいた老夫婦のとこにお邪魔した折り、「イブの夜には皆さん、教会に行かれるのですか?」との私の問いに、そこのおじいちゃんが「ああ、そうだよ。なんなら、一緒に行くかい?」と言いました。(私の、かなり怪しいドイツ語によるので、定かではないが..。:汗) 「せっかくですが、それはけっこうです。」と私。すると彼は真剣な顔になり、「カトリックですか?」と。そこで、「いえいえ、私たちは仏教ですので。」と答えると、納得してくれました。

 我々日本人は、宗教に対して、いい加減な感覚を持ってる人が大多数なので、そういう何気ない会話でも「真剣に」なる場面に、ちょっと驚いた出来事でした。

 そして、イブの夜。人々の行動に興味深々の私は、朝から、近所の人たち行動をチェック。(笑) その日は、何度もミサがあるらしく、ひっきりなしに教会の鐘が鳴り響いていました。人々は、綺麗な身なりをして、ぞろぞろと教会へ出かけて行く...。

 夕方5時頃、当時3才の娘と、もうすぐ1才の長男、そして夫が、そろって昼寝?してしまい、手持ち無沙汰になった私は、一人で近所の教会まで行ってみることに。まず、カトリックの方へ行くと、子どもたちが「キリスト誕生」の劇をやっているところでした。少し眺めたあと、次に、プロテスタントの方へ。(普通は、こういう行動って、許されないんでしょうねェ。:笑) 教会のドアが閉まっていたので、中に入る勇気はなく、しかたなく鍵穴から中を覗いてみました。(かなり怪しい姿である。) 中では、全員で賛美歌を歌っているところでした。

 こちらも、少し眺めたあと、帰路へ。それにしても、街は静まりかえっていて、本当に静かでした。「ジングルベル」や「きよしこの夜」などのBGMなんて、どこからも聞こえてきません。まさしく「Silent night」。「これが本当の『聖夜』なんだなァ。」と、一人、身にしみて実感したひと時でした。

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ドイツの家庭のクリスマスツリー

2006-12-09 | ドイツ滞在記

 アドべント期間に入ると、大型ショッピングセンターなどに行くと、生の「もみの木」を無理やり車のトランクに入れて、持ち帰ろうとしている人たちを見かけます。実際、その「生のもみの木」が、たくさん売られています。その「もみの木」は、根っこが付いているわけではなく、ただ、ちょうど良い大きさ(かなり大きい)のところで切ってあるだけです。

 そう、ドイツ人たちは、我々のように、「ニセモノもみの木」を使わないのです。私たちが家庭で飾るツリーは、箱にしまってある「ニセモノもみの木」を組み立て、飾り物を下げて、キラキラモールを巻いて、電飾を巻きつけ、「雪」に見立てた綿を乗せて、ハイできあがり!と、ものの30分~1時間もあればできてしまいますが、ドイツの場合は、そういう感覚ではないようです。

 一家のお父さんが、「もみの木」を買ってきて、大きな鉢に土を入れ、そこにしっかりと差込みます。それから、子どもたちと少しずつ、飾り付けていきます。ドイツでは、残業などほとんどないので、っていうか、「家庭が第一」と考えるようで、5時に仕事を終えると、まっすぐ家に帰ってきて、「家の仕事」に精を出す人がほとんどなのです。大工仕事の上手な人が多く、壁紙の張り替えは当たり前、その他、家に関する仕事は、ほとんどやってしまいます。

 なので、クリスマスの時期は、子どもたちを交えて、楽しみながら飾り付けをするわけです。お母さんは何をしてるかというと、この時期は、毎日クッキーを焼くそうです。それを、缶に入れて、クリスマス本番に向けて、作り貯めしていくそうな。奥様が日本人で、お子さんが4人いる家庭のお話を聞いたところ、「いくら焼いても、その都度みんな食べられてしまうので、ちっとも貯まらない。」と、嘆いていたことがありました。(笑)

 その頃の写真があるとよかったのですが...。毎年、今ごろになると、あの素朴だけど暖かい雰囲気のある、ドイツのクリスマスが、懐かしくなります。

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ドイツ人と灯り

2006-12-08 | ドイツ滞在記

 クリスマスツリーのお話の前に、ドイツ人たちの「灯り」の感覚について、触れておきます。ドイツに行って、最初に驚いたのは、どこのお店に行っても、大量のろうそくが売ってることでした。私が行ったのは、5月の末。なのに、色とりどりのお洒落なろうそくがたくさん並んでました。(1本のろうそくが色とりどりなのではなく、いろんな色のろうそくがある意味です。)

 しばらく生活してみて、その意味がわかってきました。ドイツ人たちは、日本人の我々とは、「灯り」に対する感覚が全く違うようで、「夜は暗いのが自然」と捉えることです。住宅の隣りの部屋に住んでた夫婦のお宅に、夜、訪問したことがあるのですが、壁に灯った20ワットほどの灯りだけで過ごしていました。私たちは、それがなんとも落ち着かなくて、無意識に、電気のスイッチはどこ?と探してしまったほどです。(笑)

 どうも、ドイツ人たちは、あのぼんやりした灯りの中で過ごすひと時を愛しているようでした。実際、日本に滞在したことがあるドイツ人は、「日本人は、どうしてあんなに蛍光灯が好きなの?」と話していたそうです。

 中には、電灯どころか、ろうそくで過ごす人も多いそうです。あの、ろうそく売り場が多いわけも、それで納得できました。

 クリスマスの頃は、窓辺に少し灯りを使った飾りをつけるし、クリスマス用のろうそくはあるし、クリスマスツリーにも灯りは灯るので、それで充分というわけで、もちろん部屋の灯りは点けないです。

 そういえば、昔、宿泊学習で行った、キャンプファイヤーやキャンドルサービス、暗い中、火を囲んでみんなで集うっていうだけで、何かこうワクワクした気分になれました。何かを語りあってみたくなったり...。そういう「灯り」の効果、日本人の我々も、少し考えてみてもいいのかも...。(^^)

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「アドべント」のお話

2006-12-07 | ドイツ滞在記

 街にクリスマスムードが漂ってきたようなので、ドイツのクリスマスの様子などを。(^^) ドイツは、国民のほとんどが、クリスチャンなので(カトリックかプロテスタントか、2派に分かれますが。)大きな行事は、カーニバル、イースター、など全てキリスト教がらみのもののようでした。中でも、クリスマスは最大の行事のようで、気合いの入り方が違います。

 ドイツ語では、クリスマスのことを「ヴァィナッハテン」と云います。そして、実際は、そこから遡った4週間の期間、これを「アドべント」と呼び、実質のクリスマス期間ということになります。学校や仲間内のパーティーなどは、この期間中に行われ、本当のクリスマスの頃には、それぞれ故郷に帰り、家族と過ごすことが普通のようでした。

 アドべントに入ると、それぞれの家々の戸口には、リースが飾られます。ちょうど、日本のしめ飾りの雰囲気です。そして、窓辺には、ろうそくや飾り物を使って、ステキに飾りつけます。この時期、家々の飾りを見て歩くだけで飽きません。でも、最近の日本の家庭のイルミネーションのように、決して派手ではないです。松ぼっくりを使ったりして、とても質素なのです。でも、センスの良さが抜群なので、本当にステキです。

 最近の日本の家庭のイルミネーションの中には、「やり過ぎ」て、まるで場末の飲み屋さんか、パチンコ屋のネオンサインを思わせるお宅も見かけますが、ちょっとセンスを磨く努力をしてもらいたいと、思うこの頃です。と、草だらけの庭の私が、言える義理ではないですが...。(汗)

 リースのような形の台の上に4本のろうそくを立てた「アドべントろうそく」も、よく見かけられます。これは、1週間過ぎるごとに、ろうそくを灯す数を増やしていき、4本全部点いたら、クリスマス、ということになります。

 カレンダーに小さな窓が付いていて、1日過ぎるごとに、その小窓を開けると、中に入っているチョコを取り出して食べる、そんな「アドべントカレンダー」も、小さな子どものいる家庭ではよく使われます。

 そして、クリスマスツリーを、毎日少しずつ、何日もかけて、準備します。長くなってきたので、ツリーのお話は、また、次にということで。(^^)v

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ニコラウスの日

2006-12-06 | ドイツ滞在記

 ドイツには、確か「ニコラウスの日」というのがありました。「ニコラウス」とは、「サンタクロース」のモデルとも云われる「聖ニコラウス」のことです。日本では、サンタクロースはクリスマスにやってきますが、ドイツでは、この日にやって来るようでした。幼稚園などでは、この日にサンタさんに扮した園児のパパ代表が園を訪れ、盛り上げるのが定番だったようです。

 そして、子どもたちは、家のドアノブに靴下を下げておきます。翌朝になると、その靴下の中に、お菓子がいっぱい詰まってるというわけです。お菓子を入れるのは、近所の大人たち。大人たちも、その習慣を楽しんでいる様子でした。

 ちなみに、ドイツでは、子どもたちも、サンタさんのことを「ニコラウス」と呼びます。詳しくはわかりませんが、ドイツの子どもたちには、「クリスマスの晩に煙突から入ってくる」という伝説は伝わっていないのかも...。聖ニコラウスが、行った実際の行動を聞かされて、彼をたたえる日として、認識してるのかもしれません。

 その「ニコラウスの日」は、確か12月6日だったと思います。(記憶が曖昧ですが...。) 実は、我が家にもニコラウスがやってきて(?)、ずっと欲しかったテレビを貰いました。テレビが壊れてからの苦難の日々、これがやっと解消されて、平和な気分で見られるようになりました。ついでに、ビデオデッキもイカレテたので、DVDプレイヤーもセットで。(^^) この際だからと、ビデオテープを処分しようと袋に入れてみたら、45リットル用のに5袋分ありました。よくぞ溜め込んだもんだと、驚きました。はてさて、ビデオテープって、どうやって捨てるんだろう?

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救ってくれたドイツ人

2006-06-24 | ドイツ滞在記

 長男は、酷いアトピーでした。生後2ヶ月の頃、顔が赤くなってきたので、皮膚科に行くと、「何でこんなになるまで...」と怒られ、帰宅したときには、顔じゅう包帯状態に。その後、治療のお陰で、顔はきれいになったものの、ひじやひざの内側がただれるようになりました。

 生後4ヶ月のときにドイツに行ったので、医者にお願いして、現地の医者宛てに紹介状を書いてもらいました。行ってからしばらくは、近くの小児科の処方箋による薬で、対応できてました。(ドイツは、完全に「医薬分業」です。)

 ところが、滞在して1年が過ぎるころ、アトピーが悪化してきました。とにかく、いくら薬をつけても、赤くただれ、かゆみを越して「痛い」らしく、夜も、1時間置きに悲鳴を上げる状態に。私たちも、毎晩ほとんど寝られず、意識朦朧とした日々が続きました。

 そんなある日。2人の子どもをベビーカーに乗せ(娘は当時もうすぐ3才)、近くの遊び場に向って歩いていると、向こうから、一人のドイツ人女性が歩いてきました。いくらズボンの裾を下げても、自分でめくって膝をかきむしってる長男の様子を見たその女性、顔をしかめると、こう言った。「医者には行ってるの?」 「はい。」と私。「皮膚科に行ってる?」「いえ、小児科です。」「それじゃあ、ダメよ。とてもいい医者を知ってるから、紹介するわ。明日の今ごろ、この遊び場でまた、会いましょう!」

 ということで、次の日、その女性と会うことに。私のドイツ語もかなり怪しいので、不安になり、たまたま遊びに来た、前述の台湾人「ホウ」さんに話すと、一緒にきてくれるという。

 そして次の日、遊び場に行くと、その女性は既に待っていた。ホウさんが全て通訳してくれたところ、カールスル-エ市にその皮膚科があり、とても素晴らしい先生だという。親戚の女性が、そこに勤めているらしく、既に予約を取ってくれたそうな。

 そこへ偶然通りかかった、娘の遊び友達トーマス君のお母さんも(彼女は、もと看護士)、「ああ、あの先生は素晴らしいわよ!」と絶賛。

 それでも半信半疑のまま、予約した日にその皮膚科へ行ってみると、先生が長男の状態を見て、「これは、最初に強い薬で、一度治してしまいましょう!」と、その場で薬をつけてくれました。その結果、ものの3日で、キレイになり。ぐっすり眠れることに。その後、しばらく通院して、薬の程度を調節してもらいました。今では、すっかり治っています。

 ホウさんの話では、紹介してくれたその女性は、ケルン市在住で、たまたま近くの親戚の家へ、遊びにきていただけだったらしい。そういう人が、私のように、全く見知らぬ東洋人に、こんなに親切にしてくれたことに、大いに感謝しました。

 大洗には、多くの外国人労働者が住んでいます。そういう人たちに、そこまで親切にできるか?と言われたら、私には自信がない。ただ、「外国人」っていうことだけで、差別しないようには、心がけているつもりです。

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日没時刻

2006-06-23 | ドイツ滞在記

 一昨日は「夏至」。新聞によると、「大洗における日の出時刻」:午前4時21分、「日の入時刻」:午後6時59分、ということでした。5日前の新聞で確かめてみたら、日の出が1分早かった。「冬至」の頃も、「冬至」当日より、「冬至十日前」の方が、「日の入時刻」が早いそうな...。

 九州に嫁いだ高校の同級生が、「日の出時刻が茨城より遅い」と言ってましたが、やはり少しの「時差」はあるのかな?

 私たちが、ドイツに行ったとき、一番驚いたのが、このことでした。とにかく、「日の長さ」「短さ」がハンパじゃない!夏至の頃の今ごろは、完全に「夜」になるのは、午後10時。しかも、それは「サマータイム」で、春のお彼岸の頃、全国一斉に時計を1時間ずらしているのにです。これで、ずらさなかったら、夜の11時まで明るいことになってしまいます。

 なので、ドイツの住宅の窓には、必ず「雨戸シャッター」のようなものが付いていて、無理やり暗くして寝ることができるようになっています。

 その反対に、冬至の頃は、朝、完全に明るくなるのは午前10時。そして、午後4時には、もう薄暗くなリ始めます。小学生が登校する朝7時半ころには、完全に星が出てる状態なので、懐中電灯を持っての登校です。でも、ドイツ人は働き者の人が多く、まるで「夜」の朝7時、パンを買いに歩いていると、「グーテン モールゲン!」と、元気よく挨拶されます。私のような、見知らぬ東洋人にまで、気軽に挨拶してくれるのって、凄いと思いました。

 日の長い「夏場」、ドイツでは、あちこちで「お祭り」が企画され、ビールを飲みながら楽しく過ごす光景が見られます。

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ヌードルズッペンの思い出2

2006-06-10 | ドイツ滞在記

 ドイツにいた頃、親しくしていた台湾人家族がいました。子どもの遊び場で知り合い、片言のドイツ語&英語でなんとか会話をし、言葉に詰まると、漢字を書いて筆談するという、面白い関係でした。ここで、重宝したのが「漢字」。お互いに読み方は全然違うのに、意味が通じる。漢字が中国の物だったことを身にしみて感じたものです。

 ところで、その台湾人の「ホウ」さんの奥さんは、たぶん私と同世代。でも、とてもしっかりした方で、政治経済のことや社会問題のことなど、いろいろよくご存知でした。(立場は普通の主婦) 私は、彼女と話がしたい一心で、ドイツ語の勉強に力を入れたようなものでした。ホウさんは、ドイツに10年滞在していたそうで、英語よりもドイツ語の方がよくできる状態でした。

 私は、ホウさんの奥さんから、料理を教わり、代わりに私が、彼女に日本語を教えました。「日本語」に興味を持つ外国人が多いことには、驚き...。日本語を教えるといっても、専門的なことはわからないので、ひとまず、ひらがな、カタカナの書き方と読み方を教えました。すると、次の「料理教室」?のときには、レシピに日本語を書いてきたから、その熱心さには驚かされました。「豚肉」が「ぷたにく」になってたりしましたが...。

 そのホウさん宅に、よく遊びに行ってたわけですが、ある日、お邪魔しているうち、お昼になったので、帰ろうとすると、食べていくように誘われました。一応、遠慮しましたが「簡単な‘ヌードルズッペン’なので、気にしなくていい。」とのこと。で、お言葉に甘えて、ご馳走になることに。相手は中国系の人だから、てっきりラーメンでも出てくるのかと想像していた私でしたが、出てきたモノは、しょうゆ味の野菜スープに、茹でたマカロニが浮いている一品でした。(汗) まあ、確かに「ヌードルズッペン」ではあるけど...。

 何かにつけて、「形にこだわる」傾向のある日本人。特に私など、あまりオリジナリティのある方ではないので、「決まった形」のものを作ろうとしてしまう。台湾人の発想のユニークさというか、柔軟さに、感心した一コマでした。

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