昔は、‘きょうだい'の人数が多いのが普通だったようですが、私の実母の場合、その中でも、かなりな方だったのでは? と思われます。
その数、なんと「12人!」 まあ、生まれてすぐや、幼少期に亡くなったりしている人もいるので、私がもの心つく頃に、「きょうだい」として存在?していたのは、8人でしたが...。
12人めの届出に、役場に行ったときには、「全部一人で生んだのですか?」と、聞かれた、とのエピソードも残っているそうな...。
私の母は、上から4番目だそうですが、実質は2番目。今年、誕生日が来ると、89歳になります。一番上のお姉さんが、10数年前に、すぐ下の弟さんが、2年ほど前に他界してますが、なんと、つい最近亡くなったのは、下から2番目の方でした。まあ、「年齢順」とはいかないのでしょうが、「若い方」の人が亡くなってしまうとは、なんだか複雑な心境ですね。
この‘きょうだい'の皆様、父親(私にとっての祖父)の仕事の関係で、東京で暮らしていたことや、大きな戦争を挟んだ時代だったせいもあり、まあ、「波乱万丈」な生涯だった人が多いですね。住んでいた場所も、北海道・東京・横浜・京都...と、様々で...。でも、やはり半数は茨城でしたが。
なぜ、私が、そういうことに詳しいかというと、私の実家に、よくみんなが集まったからです。菩提寺&お墓が近かったせいでしょうか...。とにかく、お正月やお盆には、誰が号令をかけるわけでもないのに、自然に集まってきていました。
大人たちは、楽しくおしゃべりしたりしていて、同じ年頃の子どもたちは、何やらいろんなことをして、遊んだ記憶があります。実のきょうだいと歳が離れていて、「一人っ子」のような状態だった私にとっては、この「いとこたち」との付き合いが、たまに味わえる「きょうだい」との付き合いのような感覚でした。
楽しかったなァ。
あまり「過去を振り返る」のは、好まないタイプの私ですが、今回の葬儀関係で、久々に、昔の「ぬくもり」を味わうことができて、幼かった頃の心の風景が、ふと懐かしくよみがえってきた、不思議な余韻を味わっているこの頃です。
ちなみに、父は、母とは対照的に「一人っ子」でした。 8人のうち、女=5人、男=3人だったため、姉妹たちが集まって、賑やかになるのを、父も大歓迎していたそうな。「子沢山」が主流の時代でも、「例外」はあるもんですね。