先日、「笑っていいとも」内のコーナーで、「世代別ランキング」のクイズシリーズにて、「クリスマス・ソングといえば?」というのをやっていました。それを見ていて、フ~ンと思ったことがいろいろあったので、私なりの感想などを...。
私などの場合、長く音楽に携わっていたり、特に「合唱」をやってきたため、ごく一般の方たちの感覚とは違うものがあるのでしょうが、少なくとも私が思う「クリスマス・ソング」とは、「きよしこの夜(サイレント・ナイト)」「ジングルベル」「もろびとこぞりて」「もみの木」「まきびとひつじを」「荒野のはてに(グローリア)」「サンタが街にやってくる」「ウィンターワンダーランド」「あわてんぼうのサンタクロース」「赤鼻のトナカイ」「そりすべり」「ホワイトクリスマス」...などを思い浮かべます。
でも、先日の世代別アンケートのクイズの結果では、私が思い浮かべたような曲名は、60歳代くらいしか出てきていないことに驚きました。
「クリスマス・イブ」(♪ きっと君は来ない~一人きりのクリスマス・イブ~サイレント・ナイト~ ホーリー・ナイト...by 山下達郎)や、「恋人がサンタクロース」(by ユーミン) などを、私が知らないわけではないです。「サイレント・イヴ」(by 辛島美登里)などは、かなりお気に入りだし...。
でも、こういうのって、「クリスマス・ソング」なんだろか? なんて、ちょっと小うるさいようですが、どうも突っ込んでしまうんですよね。私が思うに、こういうのは、「クリスマス」という言葉の入った「ラブソング」とでも言った方がピッタリくる気がします。
っていうか、気になったのは、そんなことより、40歳代より若い世代には、いわゆる「クリスマス・ソング」(賛美歌など)を答える人がいない現象でした。(少数派にはいたのかも知れませんが...)
そういえば、ふと思い出したことがあります。私が、教員(音楽)になりたての頃は、教科書に普通に「クリスマス・ソング」も載っていました。例えば「ホワイトクリスマス」や「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」など。でも、数年後には、そういう歌が、全て教科書から消えていました。「クリスマスの季節だから、クリスマス・ソングでもやろうかな?」と、教科書をめくってみると、どこにも載っていないのに気付き、あれ?と、不思議に思った年がありました。それ以後は、全く消えてましたね。副教材の「歌本」などには、レクレーション・ソング、集いの歌、などのコーナーに載っていたりしましたが、教科書にはなかったです。
たぶん、特定の宗教に関わる歌として、どこかで問題になったりしたのかもしれませんね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/catface.gif)
学校の音楽の時間に関わらなければ、「流行歌」以外は、触れる機会もないのが実情。宗教問題はしかたないとしても、せっかくの名曲に触れる機会がなくなってしまったのは、残念に思う私なのであります。
同じ意味で、日本の古くからの童謡や叙情歌などは、「共通教材」として、教科書には今でも載っているものがいくつかありますが、「音楽専門の教師」が減っている関係で、授業で取り上げない場合が多く、「童謡・叙情歌の名曲」などを、知らない子どもたちも、全国的に増えているそうな...。
山田耕筰、滝廉太郎、中山晋平、野口雨情、西条八十...etc. 彼らが作った名曲を、細々でも後世にずっと長く、伝えていきたいものだと、これまた細々と願っている私なのであります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/confident.gif)
そういえば、「ホワイトクリスマス」の歌詞って、想像と全く違ってるんですよね。歌詞の内容を要約すると、今は南半球のどこかに住んでいる作者(当時)が、「清清しい風の吹く、こんな素敵な季節のクリスマスもいいけれど、やはり自分の記憶の中にあるのは、雪の降る寒い季節に過ごした、白いクリスマスだ...」と始まり、「クリスマスカードを書いたり...」と、子どものころに過ごしたクリスマスの思い出を歌い上げていく、と、こんな感じですね。
「前置き」の歌詞を省略することが多いので、あまり知られていないことなんだそうです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/wink.gif)