一つ前の記事のタイトルにも使った「春の~うららの~」の歌ですが、この歌のタイトルを正確に知ってる人って、案外少なかったりします。以前、合唱関係者なのに「春」と言ってる人がいたのには、少々ビックリ。日本の名曲だけに、やはり正しく知って欲しいと思う私です。(^^)
ということで、全歌詞をご紹介。もう著作権にもひっかからない「古典」なので、問題ないはず...。
「花」 武島羽衣 作詞 滝廉太郎 作曲
春のうららの隅田川 上り下りの船人が 櫂のしずくも花と散る 眺めを何にたとうべき
水やあけぼの露あびて 我に物言う桜木を 水や夕暮れ手を延べて 我差し招く青柳を
錦織り成す長堤に 暮るれば昇るおぼろ月 げに一刻も千金の 眺めを何にたとうべき
いわずと知れた「桜」がテーマなのに、「桜」という言葉が出てくるのがたった一箇所。でも、これほど的確に桜が咲いた情景をみごと歌い上げている歌って、他にはないように思います。
日本人にとって、「花」といえば「桜」のこと、と、昔よく、国語の先生が話していたのを思い出します。