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『シカゴ育ち』(読書メモ)

スチュアート・ダイベック(柴田元幸訳)『シカゴ育ち』白水ブックス

筆者の故郷であるシカゴを舞台にした短編集。

特に良かったのは、パンチョ、マニー、エディという若者たちが主人公の「熱い氷(Hot Ice)」

短編なのだが、「聖人たち」「失われた記憶」「哀しみ」「郷愁」「伝説」という見出しで構成されている。

ちなみに、この小説に出てくるシカゴは、さまざまな国からの移民が住んでいて、かなり治安が悪い。

生活の中に信仰深さとドラッグや犯罪がミックスされて、そこに人間味を感じるのだ。

渋く、切ない作品だった。




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