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『パラノイドパーク』(映画メモ)

『パラノイドパーク』(2007年、ガス・ヴァン・サント監督)

この映画は不思議である。同じ場面が2度出てくるからである。そして、2度目の映像が心に刺さる。

なぜか?

主人公のアレックス(ゲイブ・ネヴァンス)が、誤って人を殺してしまうのだが、その事件の真相が明かされる「前後」の映像を流しているからである。

状況的に、黙っていれば捕まらずにすむが、人を殺してしまったショックは去らない。不安と絶望が貼りついたようなアレックスの無表情が流れ続ける。

夢の中で人を殺してしまい「俺の人生どうなっちゃうんだ」と動揺したことが何度かあるのだが、それを思い出した。

アレックスにとって、このまま黙っていることが幸せなのか。それとも自首したほうが幸せなのか。まるで自分が罪を犯したように感情移入してしまった。



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