goo

『禅』(映画メモ)

『禅』(2008年、高橋伴明監督)

先日『典座教訓』を読んだので、道元の生涯を描いた映画を観てみた。主役の中村勘九郎が道元と一体化している、迫力のある作品だった。

中国(宗)に留学し、帰ってきた道元(中村勘九郎)は、さまざまな経験を経て、「良いとか悪いとかを考えるのではなく、あるがままの真実を見ることこそ、悟りである」ことを理解する。

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」という道元の歌が心に響く。

典座教訓の中に出てきた「三心」(喜心、老心、大心)の話しも腹に落ちた。

なにごとも喜び、ひとのことを思いやり、大きな気持ちでいる」生き方こそ、あるがままを大切にする「禅」につながるのだ。

あまり期待していなかったが、感動する映画だった。










コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 怒りの手紙 『わたしのグ... »