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『宮本武蔵「五輪書」』(読書メモ)

宮本武蔵(魚住孝至編)『宮本武蔵「五輪書」』角川ソフィア文庫

『五輪書』を現代語訳し、解説を加えてくれたのが本書。

いろいろと小難しいことを言っているのかと思いきや、武蔵のメッセージは実践的かつシンプルである。

最も心に残ったのは、「正直に真っ直ぐな心を持て」という言葉が頻繁に出てくること。

「日常でも、兵法の時でも、少しも変わらず、心を広く真っ直ぐにして強く引っ張らず、少しもたるむことなく、心が片寄らないように、心を真ん中に置いて、心を静かに揺るがせて、その揺るぎの刹那も揺るぎやまないように、よくよく吟味すべきである」(p.78)

「兵法の道は、真っ直ぐで正しいものであるから、正しい道理によって、敵を追いまわし、敵を従える心が大事である」(p.158)

「わが兵法においては、(自分は)身構えも心も真っ直ぐにして、敵を歪ませ、歪ませて、敵の心がねじひねったところを勝つことが大事である」(p.169)

ビジネスの世界においても、心を真っ直ぐにすることが競争に勝つための王道なのだろう、と思った。

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