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統一と矛盾

西田幾多郎さんは、『善の研究』の中で、真の実在のためには「統一と矛盾・対立」が必要であると述べている。たとえば、次の通り。

「元来この矛盾と統一とは同一の事柄を両方面より見たものにすぎない、統一があるから矛盾があり、矛盾があるから統一がある」(p.93)

「衝突矛盾のある処に精神あり、精神のある処には矛盾衝突がある」(p.120)

たしかに、人が成長するときにも、統一→矛盾・衝突→統一というようなプロセスを繰り返している。組織の中にも、多くの衝突や対立が存在し、それらがなんとなくまとまって統一されている。

こうした統一と矛盾をどのような方向に持っていくかで個人や組織の成長が決まるのだろう。

出所:西田幾多郎『善の研究』岩波文庫

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