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有意義な人生と技能

『エリック・ホッファー自伝』の最後に、シーラ・ジョンソンによる「七十二歳のエリック・ホッファー」というインタビュー記事が掲載されている。

その中で、次の点が印象に残った。

有意義な人生とは学習する人生のことです。人間は、自分が誇りに思えるような技術の習得に身を捧げるべきです。技能療法の方が宗教的な癒しや精神医学よりも大事だと思います。技術を習得すれば、たとえその技術が役に立たないものでも、誇りに思えるものです」(p. 167)

技術や技能には、何かができるという「手ごたえ」がある。この手ごたえが、「誇り」となり、人生に「意味や意義」を感じさせるのだろう。

管理職ポストに限りがある今、「ワーキングパーソンは何らかの専門家になるべきではないか」と思っていたので、同じような考えに勇気づけられた。

あなたは何ができますか?」という問いに対して、「これができます」「やってみましょうか?」と言えるようになることが大事だと思った。

出所:エリック・ホッファー(中本義彦訳)『エリック・ホッファー自伝』作品社


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