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『私の小さなお葬式』(映画メモ)

『私の小さなお葬式』(2017年、ウラジーミル・コット監督)

ロシアの小さな村で一人暮らしをしているエレナ(マリーナ・ネヨーロワ)は元教師で、都会で働く息子のオレク(エフゲニー・ミロノフ)はたまにしか家に帰ってこない。

ある日、心臓の病気でいつ死んでもおかしくないと医師に宣告されたエレナは、自分の葬式の準備を始める。

夫に先立たれたエレナだが、同じような境遇の友達がいるところが田舎のよいところ。

エレナの物語のようなのだが、実は、息子エレクの物語にもなっているのが本作の特徴である。

都会で成功し、アウディに乗って家に帰ってくるエレクに「お前は幸せかい」と聞くエレナ。

しかし、「田舎にいてはダメ」と都会の大学で学ばせたのもエレナなのだ。

しあわせとは何か、について考えさせる作品である。



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