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生の本質

ニーチェの『道徳の系譜学』(中山元訳、光文社)を読んでいて印象に残った箇所がある。それは、「生」の本質についての記述だ。

「生は、本質的にすなわちその基本的な機能としては傷つけるもの、暴力を振るうもの、搾取するもの、破壊するものとして働くのであり、こうした特徴なしにはそもそも考えることのできないものだからである。その意味では傷つけること、暴力を振るうこと、搾取すること、破壊することは、そのものだけにおいては「不正な」ものではないのである」(p. 137)

ぎょっとしてしまうが、まったくその通りだと思った。

我々は、生きるために、自然を破壊し、動物を飼い、植物を育て、それらを殺して食べているからである。

だから、私たちが良心に沿って生きようとすると、そのエネルギーが内に向かい「自己への暴力」という形になる。

改めて、「生の本質」を意識しながら生活することが大事だと思った。

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