松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
『松浦弥太郎の仕事術』(読書メモ)
松浦弥太郎『松浦弥太郎の仕事術』朝日新聞出版
ある方から薦められて読んだ本。
フリーランスを経て、暮らしの手帖の編集長をされている松浦さんの言葉は、一見当たり前なのだが、深い。ひとつひとつの考えに、独自の哲学を感じた。
特に印象に残ったのがつぎの3点。
「「自分が、自分が」という意識を捨て去り、「この仕事はあなたが主役です」とまわりの人たちにお願いしていく。たとえ相手がアルバイトの若い人であっても、自分はあくまで手伝っただけであり、仕事の成果は主役に渡していく。すると不思議なことに、本当にその人たちは主役へと育っていくのです」(p.67)
要は「任せる」ということなのだろうが、「あなたが主役です」という言葉が心に響く。
「「この考えで大丈夫なのか?ほかの方法があるのでは?」僕は一日に何回も、こうした疑問を自分に投げかけています。疑問について、えんえんと考え続けます。疑問を呈し、その都度、頭から煙が出るほど考える。この思索の繰り返しが、発想の源だとさえ感じています」(p.92)
これはドナルド・ショーンが「内省的実践」と呼んでいることだ。われわれは「頭から煙が出る」ほど考えているだろうか?どこまで徹底して考えているかが、その人の実践の迫力を決めるのだろう。
「僕があえて言うまでもなく、仕事をしていくうえで不可欠なのは、集中力と持続力です。どちらが抜けても満足できるキャリアは築けませんし、一つに偏りすぎては自分が壊れてしまします。この二つのバランスを取ることは、「自分を守る働き方」を見つけることだとも思います。集中力を高めるためには、睡眠不足を避け、心身のコンディションを整えておくのが一番。疲れを持ち越さず、働きすぎないことが、集中力を保つ秘訣です。そのためには「まだがんばれる」と思っても途中でやめること」(p.108)
これは仕事中毒の日本人には難しい技だろう。長時間働くと、働いた気になってしまうが、大事なことはいかに集中できたかだ。人間、そんなに集中できるものではないから、1日の中で集中できる2~3時間をいかに創りだすかが勝負になるような気がした。
この本には、「仕事のクオリティ」を高めるための様々なヒントが隠されている。本書を読んで、「やっているつもりで、やっていないこと」がいかに多いかがわかった。
ある方から薦められて読んだ本。
フリーランスを経て、暮らしの手帖の編集長をされている松浦さんの言葉は、一見当たり前なのだが、深い。ひとつひとつの考えに、独自の哲学を感じた。
特に印象に残ったのがつぎの3点。
「「自分が、自分が」という意識を捨て去り、「この仕事はあなたが主役です」とまわりの人たちにお願いしていく。たとえ相手がアルバイトの若い人であっても、自分はあくまで手伝っただけであり、仕事の成果は主役に渡していく。すると不思議なことに、本当にその人たちは主役へと育っていくのです」(p.67)
要は「任せる」ということなのだろうが、「あなたが主役です」という言葉が心に響く。
「「この考えで大丈夫なのか?ほかの方法があるのでは?」僕は一日に何回も、こうした疑問を自分に投げかけています。疑問について、えんえんと考え続けます。疑問を呈し、その都度、頭から煙が出るほど考える。この思索の繰り返しが、発想の源だとさえ感じています」(p.92)
これはドナルド・ショーンが「内省的実践」と呼んでいることだ。われわれは「頭から煙が出る」ほど考えているだろうか?どこまで徹底して考えているかが、その人の実践の迫力を決めるのだろう。
「僕があえて言うまでもなく、仕事をしていくうえで不可欠なのは、集中力と持続力です。どちらが抜けても満足できるキャリアは築けませんし、一つに偏りすぎては自分が壊れてしまします。この二つのバランスを取ることは、「自分を守る働き方」を見つけることだとも思います。集中力を高めるためには、睡眠不足を避け、心身のコンディションを整えておくのが一番。疲れを持ち越さず、働きすぎないことが、集中力を保つ秘訣です。そのためには「まだがんばれる」と思っても途中でやめること」(p.108)
これは仕事中毒の日本人には難しい技だろう。長時間働くと、働いた気になってしまうが、大事なことはいかに集中できたかだ。人間、そんなに集中できるものではないから、1日の中で集中できる2~3時間をいかに創りだすかが勝負になるような気がした。
この本には、「仕事のクオリティ」を高めるための様々なヒントが隠されている。本書を読んで、「やっているつもりで、やっていないこと」がいかに多いかがわかった。
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