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『オン・ザ・ロード』(映画メモ)

『オン・ザ・ロード』(2012年、ウォルター・サレス監督)

ビート・ジェネレーションの代表作家であるジャック・ケルアックの実体験を基に書かれた小説を映画化した作品。

売れない若手作家のサル(サム・ライリー)が、自由奔放で勝手な友人ディーン(ギャレット・ヘドランド)に影響されながら(振り回されながら)、アメリカやメキシコを旅するという物語。

ドラッグ&セックス漬けのヒッピー的生活の中で、サルが常にメモを取っているのが印象的である。

自分の小説のために刺激的な旅をしているのか、旅の刺激によって小説を書きたくなったのかが気になった。

前者であればちょっと小説家としての姿勢を疑ってしまうけれども、そうでなかったのかもしれない。

もう一つ印象に残ったのは、ディーンが、失踪したダメな父親を捜す場面。以前観た『パーフェクト・ワールド』と重なり、男にとっての父親の影響力を感じた。

正直言ってピンとこなかった作品だが、こうして振り返ると、いろいろなことを考えさせる映画であるといえる。



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