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継続、模索、気づき

新素材の研究を行う「材料科学」という分野で、歴史を覆すような大発見を連発している東京工業大学の細野秀雄教授。以前、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で研究の様子を観たことがある。

「僕は、他人が作ったものを改良することには、全く興味がない。オリジナリティだけで食べているようなものです」と語る細野氏だが、どうしたらオリジナルの研究ができるのか?

どうも3つのポイントがあるようだ。

1.これと決めたら継続する

「研究で成果を上げる秘訣は、これと決めたら継続することです。材料の研究では、一つのテーマに最低10年はかけないと新しい成果には結びつかない。本当に重要だと思ったら、あきらめず、細々とでも続けることが大切です」

2.多方面から模索する

「初めに描いたストーリー通りに研究が進むだけでは大きな成果は得られない」

3.見逃さない

「研究を始めると、予想もしていなかったことが次々と起こる。それを「いかに見逃さないか」が大切なんです」

要は、「継続→模索→気づき」がオリジナリティにつながるということだろうか。このうち、最後の「気づき」がポイントかもしれない。「これは面白いかも」「ひょっとすると」という感触である。人はどうしても、初めの計画や仮説にこだわってしまいがちだ。計画通りに行かないことを面白がる姿勢が大切なような気がした。


出所:「オリジナリティへのこだわりが比類なき成果を生み出す」日経ビジネス2012年12月17日号
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