宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

あたたかい日のひとりごと

2014年03月23日 17時43分07秒 | 日記
ポカポカ陽気に誘われて、外へお出かけしました

ふと思いついて、映画を観ることにしました
神様のカルテ2」です。

正直、それほど期待をせずに観たのですが。

良かったです。
とくに。
神様のカルテ・・・・・という題名の意味がわかった時、なるほど、これは良い話だな・・と思いました。

ちょっと話がはずれますが。
私は、紙のカルテにこだわっています。
最近は、私の仲間の医師もみな、電子カルテです。
たしかに電子カルテは、さまざまなデータを集積でき、写真も保存でき、カルテを取り置くスペースも省略できるのでメリットは大きいと思います。
でも。
私は、いまだに昔ながらの紙のカルテを書いています。

蓄積した過去のカルテを見ると、自分の筆圧や書き方や絵に表した皮膚の症状など、なかなか味わい深いものがあります。
また。
古い時期のものでも、自分の書いたものはその頃の症状がすぐに思い出せるメリットもあります。
長い間、経過を見せていただいている患者さんの状態の推移などは、自分の書いたものだからこそわかりやすいということがあります。

この映画は、一人の年老いた医師が、過去の膨大な患者さんの情報をあらためて丁寧に紙に書き写し、亡くなる前に若い医師に、その医師としての志とともに手渡したというもので、この膨大な記録が「神様のカルテ」なのです。

春の始まりを感じる今日。
あらためて医師としてのあり方を考えさせられるような映画を観た一日でした


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