宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

乾燥肌とお風呂

2013年12月20日 17時55分31秒 | 診断と治療
今日は、雨でした

久しぶりに、診察室の湿度が40パーセントを超えました。
ちょっと、のどがほっとします

最近の診察室は暖房をつけなくても、30パーセントくらいしかありません。
いかに外気が乾燥しているかわかりますね。

さて。

連日、乾燥肌の湿疹の患者さんが来院されます。
今日も、一日エアコンでぽかぽかにしているという方が、全身かゆくて眠れないと訴えられました。
また、床暖房で昼寝する保育園児の顔や首が真っ赤でした。
暖房による皮膚疾患は深刻です

こういった乾燥性湿疹の方がよく質問されるのは
「お風呂に入ってよいですか?。」
とか
「石けんを使ってもよいですか?。」
というものです。

お答えします

まず、入浴のしかたですが。
湿疹がひどかったり、かきむしって血だらけの場合は、シャワーにして湯船は控えましょう。
暖めるとかゆくなるからです。
でも、適切な治療で治しかゆみもやわらいだら、保湿クリームの出番です。
この場合は、ゆっくりと入浴し身体をあたため、皮膚を水分で満たし、その後保湿クリームをぬるととてもしっとりと効果的です。
この際、お湯の温度はぬるめがよいでしょう。
熱いお湯は乾燥肌を悪化させるからです。

次に石けんですが。
ボディソープはやめて、無香料の石けんを泡立てて手でやさしく洗いましょう。
このとき、ボディブラシやナイロンタオルでごしごしは絶対に禁物です
物足りないくらいのやさしい洗い方で充分です。

つまり、まとめると。
石けんはつかってよい。
洗い方は手でやさしく。
湿疹がひどい時はシャワーのみで、治ったらお湯にはいって大丈夫

それにしても寒いですね。
今日は東京都心で初雪を観測したとのこと。
私の自宅は、床暖房を少しつけて、あとは重ね着。
今日は、7枚重ね着です
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