宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

びっくりするくらい乾燥している!!(その3)

2016年02月06日 19時20分18秒 | 花粉症
土曜日の診療は、パワー全開です
かなり混雑している上に、遠方からわざわざ来院される方もいらっしゃるので、アクセル踏みっぱなしです
そのせいか・・・土曜日は終わると、いつも肩こりがすごいです
帰宅後、お風呂に入り、そのあとストレッチをしました

ある患者さんが
「先生は、重ね着教の教祖ですね。私も今年は信者になりました。」
なんておっしゃいました。

そうなんです
私は、何年も前から、暖房を控えていただくために、重ね着をお勧めしています。

今日、数名の患者さんが
「暖房をあまりつけず、重ね着したら、とても調子が良いです!。」
とうれしいことを報告してくださいました。

そうなんです
私は、うそをつきません。

今日も、かなりの患者さんに、暖房を控えて重ね着をするように、とくとくと熱弁をふるいました。
がんばりすぎて、声がかれたほどです

なぜ、こんなにしつこいかというと。

東京の冬の湿度は年々低下の一途をたどっていること。
そして。
エアコンやファンヒーター、床暖房やホットカーペットといった最近はやりの暖房器具が、室内の乾燥をいっそうひどくし、その結果。
アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などが増加し続けていることが、もう明らかだからです

加湿器は、ほとんど意味をなしません。
ぬれた髪の毛がドライヤーですぐにかわくように、加湿器の蒸気は温風などでほとんど消えてしまい、効果を発揮できないのです。

だから、重ね着なんです。

最近の我が家の室温は、毎日、10度から12度です。
電気ストーブはつけることがありますが、ほとんどは重ね着や、ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマー、靴下や腹巻きです。
こういった上手な重ね着で、室温が低いことに気がつきません。
しかも。
顔が熱くならないし、頭がぼーっとしないので、勉強にも向いていると思います
塾が暖房をがんがんつけるのは、能率が悪いのではないかとかねがね思っています

自分の身体を、暖房で外側から暖めるのではなく、重ね着で内側から暖めるのは、健康にも良いと思います。
私は、暖房をつけなくなってから、もう6年、風邪をひかなくなりました。
エアコンにたよっていた昔は、毎年風邪をひき、冬場に臨時休診をしたこともありますが、最近はまったく大丈夫です

先日、テレビの健康番組で、最近、咳に悩む人が増えているという特集をやっていましたが。
そもそも、口や気道が乾くと咳がでやすいのです。
悩んで薬ばかりに頼るより、暖房を控えた方がよいのでは・・とテレビにむかってツッコむ私です。

なお。
電気ストーブやこたつ、オイルヒーターなどは大丈夫です。
つまり、昔の生活に少し戻った方が良いのでは・・ということかもしれませんね。

鼻や目の粘膜が乾燥すると、花粉症にもなりやすいです。
これからのシーズンのためにも、重ね着教に入信ください





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