宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

強い肌を作るために

2013年09月30日 17時50分56秒 | スキンケア
昨日と一昨日は、運動会が多かったようですね。

お天気は上々で、楽しい一日を過ごしたことでしょう
まさに、スポーツの秋・・・です。

ただ、良いお天気の中、長時間屋外にいた方が多いので、その分、秋の花粉アレルギーも出やすかったようです。
顔や首に湿疹が悪化した方がいました。
そのうち治るだろう・・・と放っておくのはいけません。
なぜなら、あと1ヶ月くらいは花粉の飛散が続きます。
今、湿疹が出た方は、皮膚が弱くなっており、次に花粉に触れるといっそうかぶれがひどくなるからです。
さっさと治してしまい、保湿ケアを徹底する必要があります

春はスギ花粉やほこりや黄砂、梅雨時期はイネ花粉、夏は汗やダニや細菌、秋はブタクサ花粉、冬は暖房の乾燥。
こういった刺激に次々とやられてしまい、一年中かゆみや肌荒れや湿疹が続くとういうご相談が年々増加しています。

都会に生活するということは、こういった弱い肌質になりやすいリスクがあります。
なぜなら。
アスファルトや鉄筋コンクリートといった水分を含まない環境の中で、空気が乾燥しています。
田舎でくらす場合は土や川や海や池や木などに囲まれており、家も木造が多く、これらは水分を保持しており、環境に適度な湿度を保ち続けます。

一方、都会の生活は湿度が極端に低い時期が多く、肌は乾燥します。
また。
自動車の排気ガスが肌を弱くすることもわかっています。
潤いはどんどん失われてしまうのですね。

こうして、一年中乾燥した肌は、アレルギーをおこしやすいことがわかっています。
さまざまな花粉やほこりなどにかぶれやすい弱い肌の方が、増えているのです。

では、都会に住む私たちはどうやって強い肌を作ることができるでしょうか。
それは。
一にも二にも、保湿ケアです。

まず、これからやってくる冬に、暖房をかけすぎないことが大切です
これが、実は、かなり重要です。
とくに、風のでる暖房は危険です。
エアコンやファンヒーターの風を皮膚に直接当てると、皮膚の潤いの低下はハンパありません
ドライヤーみたいなものですよ。
床暖房やホットカーペットは、その上に直接座らずに、椅子やソファーを置いて座りましょう。
じかに座ると、乾燥肌は強烈です。

オイルヒーターや、赤外線ストーブ、石油ストーブなど、風が出ない暖房はかなり安全です。
これらを上手に使用しましょう。

こういった工夫をした上で、しっかりと保湿クリームを塗ると、肌はしっとりと潤いを保つことができますよ。

過剰暖房で乾燥肌になって、高い化粧品を買って塗っているなんて、無駄ですね。
私は冬は暖房を最小限にして、重ね着をし、化粧品は当院で販売している安価なものを使用していますが、手応え充分です

皆さま、工夫して生活し、強い肌を目指しましょうね。

重ね着と保湿クリームで、来年は倍返しだっ・・・・・・って、しつこいですね~

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