宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗の話(その1)

2016年06月26日 17時00分07秒 | アトピー性皮膚炎
今年は、いわゆるからつゆですね。
雨量が少ないです。

でも、そうはいっても、じめじめしている日が多いです
じめじめしてもわっと暑いと、体力が奪われるような気がしますね

さて。

今日は、汗とアトピー性皮膚炎のお話です。

当院は、かなりアトピー性皮膚炎の患者さんが多いクリニックと思います。

そういった患者さんにとって、蒸し暑いじめじめした季節や、猛暑で汗をかきやすい真夏は、かゆみが強くなり苦手と感じると思います。

かゆくならないように、なるべく汗をかかないようにしたいと思う方も少なくないでしょう。

でも。
ちょっと、違うのです。

アトピー性皮膚炎や、くり返す湿疹の方は、全身の皮膚の皮膚が乾燥し、発汗量が低下していることがわかっています
発汗量が一年中少ないため、皮膚の防御力が弱っており、さまざまなほこりや花粉や雑菌やカビなどが皮膚から浸入しやすい状態になっています。
その結果、アレルギーが引き起こされるのです。
また。
さらには、花粉症や食物アレルギー、喘息なども起こりやすいことが報告されています

なので、汗をかかない皮膚に問題があるのです。

とはいえ、汗をかくと、とてもかゆみが増すのです。

では、いったいどうしたらよいのでしょう。

この続きは、次回にまわします。
ぜひとも、読んでくださいね
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