宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

アトピー性皮膚炎になる方法

2015年11月08日 09時07分37秒 | アトピー性皮膚炎
え??
ど、どういう意味??・・・

今日は、この衝撃的な題名のブログです

なぜ、このような過激な題名かというと。
近年のアレルギーのさまざまな研究から、アトピー性皮膚炎がどんどん増加していることや、アトピー性皮膚炎になるばかりでなくその後に喘息や鼻炎や食物アレルギーも連動して増加していることが大きな問題になってきているからなんです

そこで、こんな刺激的な題名をつけることにしました。

なぜなら、最近、私はとても心配しているからなんです
日本の最近の都市部の生活の仕方が、アトピー性皮膚炎や花粉症になりやすい原因になっているのです。

そこで、どういう生活をしているとアトピー性皮膚炎になりやすいかをお話しします

それは。

1.冬、部屋全体を暖めて、薄着や裸足で生活する。(エアコンやファンヒーター、床暖房やホットカーペット)
2.ナイロンタオルやボディブラシなどで、身体をごしごしと洗う。
3.ボディウォッシュや消毒などで、とにかく清潔にし、殺菌もする

おわかりですか?。
今、書いたことは、おすすめしているのではありませんよっ
やってはいけないことを申し上げています。

でも、診療の中で、多くの患者さんがとくに疑問を感じずに行っていることに驚いています。
特に多いのが、冬にお子様が裸足で薄着になって、ホットカーペットや床暖房の上で長時間遊んだり過ごしたりしていることなんです。
この生活は、11月から4月くらいまで続き、なんと一年の半分くらい全身をくまなく乾燥させ続けるのです

これにより、だれでも簡単に乾燥肌になり、その一部はアトピー性皮膚炎になってしまうのです

たかが暖房とあなどるなかれ。
こういった生活の先に、アトピー性皮膚炎になるばかりでなく、花粉症や喘息、食物アレルギーにもつながっています。

こういった現象は、日本の都市部だけでなく、世界的に同じことが起こっています。
でも、日本、とくに東京のような大都会に多く起こっています。

最近の保育園は、床暖房で生活し、裸足で薄着をすすめますが、これによりアトピー性皮膚炎になりやすいと思われます。
これは、本当に危険です
とくに、保育園で生活するお子様は、年齢が小さく、表面積も体積もとても小さいので、あっという間に全身が乾燥してしまうのです。

私は、保湿オタクで、毎日の診療の中で保湿ケアについてお話ししています。
でも。
最近、暖房を気をつけることが何よりも重要ということに気がつきました
こたつやストーブ、オイルヒーターなど、部屋を乾燥させにくい暖房器具を選ぶことで、はじめて保湿クリームの効果が発揮できます。

アトピー性皮膚炎になりやすい生活を見直しましょう
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