宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗の話(その2)

2016年06月27日 15時36分36秒 | アトピー性皮膚炎
今日のまぶしい日差しを見ていると、梅雨とは思えないです

今年は雨が少ないように思います。

さて。

昨日も熱中症の深刻なニュースが流れました。
近年、熱中症の重症者や死者の報告があまり珍しくなくなりました。
でも。
昔からこんなに熱中症ってあったんでんでしょうか。

少なくとも、私が子供の頃は、あまり熱中症の注意って聞かなかったです。
私が子供の頃は、日射病と言っていたように思います。
確かに、強い日差しは、帽子をかぶるようにいわれ、水筒を持ち歩いたものです。
でも。
熱中症の注意報や、屋外での運動を控えるような報道がされるのは、近年、目立って多くなっているように思います

先日テレビで、熱中症の理由を
「急に暑くなると、暑さに身体がまだ慣れておらず、汗をかけないから」
とか言っていました。

確かにそうかもしれません。
でも。
私たちの生活の仕方にも原因があるのかもしれませんね。

というのも、あちこちの建物の中で、クーラーがかなり効いているのです。
先日、ホテルで勉強会がありましたが、冷蔵庫か!!と突っ込みを入れたくなるような寒さだったからです

つまり。
冬は暖房で暖めすぎ。
夏は冷房で冷やしすぎ。
これが、私たちの身体の調節機能を狂わせているのではないかと感じるのです。

冬は寒かったら、重ね着をして、身体の内側から暖めて温かい血液を流すべきだし、夏は適度に汗をかき続けるべきだと思うのです。
こうして、過剰な暖冷房を使わずに、自分の自律神経を育てたり鍛えたりすることが必要と感じます。

私は一週間に一回だけ、ジムでしっかりと激しく運動し、しっかり汗をかく日を決めています。
これだけでも、やらないよりはるかに良いと思います。

さて。

汗と皮膚病のくわしいお話は、次回に続きます。
お待ちくださいね


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