goo blog サービス終了のお知らせ 

宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

アセモは汗っかきが原因じゃないのです

2018年05月25日 23時08分10秒 | 診断と治療
このところ、夏日だとか、真夏日だとか、連日暑さを伝える天気予報が続きますね
気象予報士が
「熱中症には、くれぐれもお気をつけください。」
と言うのも、もう当たり前のように聞こえるようになりました。

でも。
なんだか、おかしいですよね
日本って、たしか、温帯地域と習ったはずです。
比較的、過ごしやすい地域だったはずなのに、この数年、毎年、夏が近づくと熱中症の注意報。
アスファルトばかりで、建物も鉄筋コンクリートが増え、どこもかしこも乾燥している東京砂漠。
夏は、熱を吸収する土や植物が減り、暑さはヒートアップするばかり

そのせいで、都会人は、ほとんど乾燥肌です

潤いを失った角質層はバリヤー機能が低下し、汗はどんどん蒸発し潤いを保つことができなくなります。
一方、かいた汗に付着したホコリや花粉やカビや雑菌は、弱った角質層から反対に皮膚の中へ侵入しやすくなり、皮膚炎やかぶれをおこすのです。

これが、都会人のアセモなんです

汗をかいてかゆくなったり、汗がしみると感じる肌は、実は角質層の弱さにあるのです。
決して、汗が多いからではありません。

従って、汗を乾かすためにパウダーをはたいたり、アルコールを含んだ汗取りシートでさっぱりさせると、いっそう角質層にダメージが加わり、皮膚炎の原因になるのです

汗が多くてアセモや皮膚炎になるのなら、スポーツ少年は全員皮膚科に通わなくてはなりませんよね。
そんなことはないはずです。
むしろ、角質層が強い子供は、どんなに汗をかいてもアセモや湿疹にはならないのです。

ですから、アセモになりやすいと感じるような皮膚が弱い人は、まず、汗をかいたら速やかに洗い流して清潔にし、直ちに保湿ケアをすることがオススメなのです

本日より通販限定ではありますが、しっとり!もちもち!オールインワンジェルに新たにミニサイズが発売になりました。
50グラムの持ち歩きに便利なサイズです。
外で汗をかいたら、まずは水を含ませたタオルで優しく汗を拭き取りましょう。
そのあと、乾いたタオルで水分を吸い取ります。
それからこのジェルを薄く塗っておくと、べたつかず、しっかりと保湿ケアが出来ます。
たくさん生産が出来ないため、残念ながらしばらくは通販限定です。(ごめんなさい。)

都会人は、ほとんど乾燥肌です。
熱中症なんて、全身が水分を失った干からびた状態のことです。
正直、日本はおかしな状況になってきたと感じています。
でも、そんなこといってもしょうがありません。
東京砂漠に負けないように、保湿ケアを続けるしかないと思います

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする