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宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗に強い皮膚を目指そう(その5)

2018年05月21日 07時21分53秒 | 診断と治療
一昨日と昨日は、あちこちで運動会だったようです
とても爽やかなお天気だったので、運動会はきっととても楽しく行われたでしょう

でも、これからは、ジメジメした暑い季節が近づいていますね

今日は、汗のまとめです

まず。

1.汗をかいてかゆくなったり、皮膚炎がひどくなる方は・・・まずは適切な治療を行いましょう。
  炎症がある方は、そこに汗をかくと、さらにかゆみがますからです。

2.汗を吸い取りやすい繊維の下着や服を着ましょう。
  綿や麻や絹などの天然繊維は汗を吸い取る夏向きの素材です。
  ただし、さわり心地が大事です。ザラザラしていたり、固い繊維はかえって皮膚を痛めます。
  着て、柔らかく気持ちよいものを着ましょう。

3.運動したり、暑さで、汗をかいたら、できるだけ早めにシャワーを浴びましょう。
  無理なときは、水で絞ったタオルでふき、その後柔らかいタオルで押すようにしてふきとります。
  
4.汗をふくときはゴシゴシとこすってはいけません。
  ひりひりするほどこすっていると、その後に皮膚炎をおこすからです。

5.ゴムでしめつけるような下着は避けましょう。

6.汗取りシートや、汗取りスプレーなどは、あわない人もいます。これがかぶれの原因のこともあります。

7.お風呂の湯の温度はぬるめがおすすめ。
  皮膚炎や湿疹がないときは、シャワーより湯船でゆっくり温まり発汗することも、丈夫な肌を作るポイントです。

8.清潔にしたら、夏も保湿ケアです。
  クリニックでは、さまざまなタイプの保湿クリームを処方しています。
  ローションタイプもありますが、効果はやや劣ります。
  しっとり!もちもち!オールインワンジェルは、ローションのようにさっぱりとべたつかず、クリームと同じくらい保湿時間が長いです。
  (ごめんなさい。これは今、品切れです。ホームページの通販でご購入ください。)

9.たくさん汗をかいて、その後シャワーなどで汗をさっぱり取り、その後保湿ケアをくり返すこと・・。
  これをくり返すと、肌はだんだん健康に丈夫になっていきます。
  なるべく汗をかかないようにと、動かずに室内で一日中クーラーの部屋で過ごすのは、かえって皮膚が乾燥しすぎて弱くなると思います。

さぁ、もうすぐ、本格的な夏の到来

楽しいことをいっぱいして、上手に汗と付き合いましょう

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