宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

ストレスが原因?

2015年02月10日 18時45分54秒 | 診断と治療
寒い日が続いていますが、みなさま、お元気でしょうか。
昨年は、今頃、大雪でしたね

こんな厳しい寒さが続くのに、大学通りに菜の花がたくさん咲いていました。
植物は、春が近づいているのを感じているのでしょう。
そういえば。
スギ花粉症を発症している方が、ぼちぼち増えてきました。
こんなところにも、春の到来を感じてしまいます

さて。

さまざまな皮膚病の患者さんが来院されますが。
良くある質問に、次のようなものがあります。
それは。
「先生、これは、ストレスが原因でしょうか?。」

こういったご質問は、よくありますね。
いかに現代がストレス社会かと思います。
受験のストレス。
仕事のストレス。
人間関係のストレス。
育児のストレス。
介護のストレス。
こういったさまざまなストレスは、現代の生活の中で、避けられないものになっています。


確かにストレスは、いくつかの皮膚病の重要な原因のひとつではあります。
でも。
何から何まで、ストレスが原因と言ってしまうのも、どうかなぁと思います。

多くの皮膚病は、他に原因があることが多いです。
たとえば、化粧品、化学薬品、汗、ほこり、花粉、雑菌、真菌、植物、虫、食物・・・・・その他。
こういった原因により引き起こされた皮膚病が、軽く済むか、あるいは自然治癒するか、はたまたひどく重症化するか。
この悪化の程度を左右する原因のひとつが、ストレスです。
つまり。
ストレスによって、重症化したり、治りにくくなって手こずったりする可能性は充分ありますね。

私は、これをよく火事にたとえます。
つまり。
火事の原因は、ガス漏れや煙草の煙や料理の火消しの不始末など。これが、直接の原因。
でも。
空気の湿度が低いとか、風がふいていたとか・・・こういった要素が火事の火のまわりを早くし、なかなか火が消えない原因になります。これが、ストレスにたとえられるわけですね。

なので、ストレスがあると、悪化しやすいし、治療に対しても反応が悪かったり遅かったりもするのです

皮膚病を早く治そうと思ったら。
早めに寝るようにし、睡眠をしっかりととるようにしましょう
まずは睡眠で身体を休めることが、手っ取り早くストレスをやわらげる方法です。
なので。
徹夜とか、夜勤による昼夜逆転があったりすると、治療の反応がなかなか出なかったりもするのです。

私は、手芸をしたり、アクセサリーを作ったりしながら、手先をこまごまと動かしていると、次第に頭がからっぽになり、いつの間にかストレスの原因を忘れていけることがあります。
こういう行動による治療はとても有効だなと感じます
みなさまもご自分にあった気分転換を見つけてくださいね

~~~~おしらせ~~~~

3月の11日(水)から15日(日)まで、都合により休診させていただきます。
花粉症のピークなので、少々気がかりではありますが、なにとぞご了承ください。
あらかじめ、お薬を多めに処方いたしますので、お申し出ください。
過去にこの時期に悪化がみられた方は、お申し出いただければ、過去のカルテを確認の上、悪化時に使う強めのお薬も処方出来る場合がありますので、ご相談ください。


































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