宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

赤ちゃんの花粉症

2012年04月06日 18時13分14秒 | 花粉症
今日は、天気予報と違って、あまり暖かくなりませんでした。

お日様も雲に隠れて、一日うっすらと曇り空でした。

でも。
桜は待ちくたびれた・・・と言わんばかりに、一気に満開になりました

国立の桜の木は、どの木ももうかなりの老木なので、花の色が薄いのが特徴です。
あまりピンク色が濃くなく、むしろ、花の色は白に近いです。
ですから、大学通りの満開の桜並木は、かすみがかかったように、白い帯がずっと長く続いています。
ちょっと控えめな奥ゆかしい感じの桜並木ですね。

帰宅の時間は、空が暗くなり始めていたので、その薄暗い空の中に白い花の帯の明るさが浮き上がって見えました。

明日は、きっとたくさんの方々が見物に訪れることでしょう

さて。
先週、風の強い日が多かったため、花粉がたくさん飛散したようです。
今日は、花粉症が疑われる赤ちゃんが何人も来院されました。

赤ちゃんは、血液検査でもアレルギーが正確に出ないことも多いので、症状から推察するしかありません。
でも、明らかに花粉のかぶれを考えるしかない症状がみられます。

まず、時期が、この1~2週間まえから急に発症していること。
そして、おでこや目のまわり、ほほ、口のまわり、首などに赤いかさかかさやぶつぶつがでていることです。
中には、目をこすったり、鼻水が出ている赤ちゃんもいました。
赤ちゃんは、自分の手でこすったり、あるいは布団やお母さんの胸に顔をこすりつけたりしています。
かなり、かゆいのでしょう。
ひどくなると、身体にも出てきます。
赤ちゃんは「かゆい」と訴えられないので、盛んにこするのですね。
かわいそうですね。

かゆみのためぐっすり眠れず、いらいらしてぐずぐず機嫌がわるくなったりします
その結果、よく泣くので、涙や鼻水が出て、また肌荒れがいっそう悪化します。
かゆみでミルクの飲みが悪くなることもあります

一刻も早く治してあげないと、つらくてかわいそうですね

まずは、適切な治療です
そのあとは、赤ちゃん用の保湿クリームを塗ってあげましょう。

春は、風がよくふき、ホコリが舞います。
赤ちゃんの肌も荒れやすいので、保湿ケアをまめにしてあげましょうね

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