宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年、はじめて

2010年04月27日 21時22分35秒 | 花粉症
この二週間くらい、顔(とくに目のまわりやまぶた、口のまわり、耳のうしろ)と首、腕などに湿疹が出たという患者さんが急増しています。
毎年、4月のこの時期には、ヒノキ花粉をはじめとするいくつかの春の花粉が飛んでいて、これが原因の皮膚炎が多いです。

スギ花粉は、皮膚炎だけでなく鼻炎や結膜炎が多いのですが、ヒノキ花粉は皮膚炎が圧倒的に多いです。
ですから、3月のうちはくしゃみや鼻水、涙や目のかゆみがひどかったけれど、4月になったら顔がかゆいとおっしゃる患者さんが増えています。

今までには鼻炎や結膜炎しかなかったのに、今年からはじめて皮膚に症状が出た・・・という方もけっこう多いです。

なぜ、アレルギーが急に皮膚にでてしまうのでしょうか?。

これは、顔や首の皮膚のコンディッションが悪いという可能性が大きいです。
簡単に言えば、肌が乾燥している・・・ということです。

肌に十分潤いの膜があるときは、皮膚に花粉は侵入しません。
アレルギーは粘膜だけに、つまり鼻や目、のどに症状を起こします。
が、皮膚が乾燥しすぎているとき。
つまり、皮膚の表面の角質層という、皮膚を守る屋根の部分が、乾燥しすぎてバラバラにこわれてしまっていると、花粉は皮膚の内側に侵入してしまいます。
その結果、皮膚炎や湿疹をおこします。

肌のコンディッションを乱すもの。
それは、肌をごしごし洗いすぎたり、刺激の強いアルコール入りの化粧水を使ったり、石鹸が合わなかったり・・・が原因になることがあります。
また、疲れやストレス、睡眠不足・・・これらも大きな原因です。

春は、敏感肌になりやすいです

肌は優しく洗い丁寧に保湿ケアをし、十分睡眠や休息をとり、トラブルに負けない丈夫な肌を保ちましょうね



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