宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

お風呂のお話

2009年11月26日 17時33分09秒 | インポート
寒い冬が近づくと、お風呂の温かさがうれしいですね
ゆっくり入浴すると、疲れも溶けてなくなっていくように思えます。

今日は、お風呂が良いか、シャワーが良いか、そして石けんを使っても良いか・・・というお話です。

次の場合、ゆっくりお風呂につかって良いでしょうか?。ぜひ、考えてみてください。

1・・・・足の爪からばい菌が入って、指が腫れて痛い(ひょうそ)。
2・・・・虫に刺されて、足がすごく腫れている。
3・・・・帯状疱疹になって、発疹はだいぶ治ってきたが、その部分がずきずきと痛いとき。
4・・・・全身の乾燥肌がめだっている。
5・・・・腕や背中にトビヒができて、うつっている時。
6・・・・全身にじんましんがでている。

答えは次のとおりです。

1・・・・これは、細菌が感染しています。この場合、石けんで洗うのは正解。シャワーで流しましょう。長時間温めるのはなので湯船の入浴はひかえましょう。
2・・・・これも石けんで洗ってシャワーが良いでしょう。温めると、もっと腫れてしまいますので、入浴はやめましょう。
3・・・・この場合は、入浴はお奨めです。帯状疱疹による神経痛ですので、十分温めて下さい。
4・・・・お湯に長くつかると、その後乾燥しやすいと思われがちですが、入浴後に保湿クリームを塗れば、むしろ入浴は皮膚の潤いのために良いとされています。ただし、石けんでごしごしとこするのは。泡をたてて、手でやさしく洗いましょう。
5・・・・トビヒの時は、お湯につかるのはやめましょう。石けんで清潔に洗い、シャワーで流しておきましょう。
6・・・・じんましんが出ているときは、温めるとひどくなるので、シャワーのみにしておきましょう。石けんは使ってもかまいません。

いかがでしたか?。おわかりになりましたか?。

最近の皮膚科の研究で、乾燥肌の人は、ゆっくり十分に入浴して、その後10分以内に保湿クリームを塗ると、すごく効果が高いということがわかっています
各層に水分が浸透っした後で、保湿クリームを塗ると、潤いのある皮膚を作りやすいのです

アトピー性皮膚炎などの場合は、その状態によりアドヴァイスが異なりますので、ご相談ください


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