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大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

貴丸(福島)

2005年07月14日 22時50分34秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
そのバーテンドレスと初めて会ったのは、いつだったか正確には覚えていない。当時行きつけだったバーで、いいバーがあるということで紹介してもらったバーがあって、もうすぐ真夜中になろうとする時間に出かけてみた。ビルの四階に上がり、扉を開けると、いきなりのカウンターがあった。奥の方にはテーブル席があったのかもしれないが良く覚えていない。カウンターの中には、バーテンダーが一人とバーテンドレスが一人いた。二人とも、バイトの大学生じゃないかと思うくらいに若く見えて、ひょっとして外したか…、との思いがかすかに浮かんだ。

はっきりとは記憶していないけど、そのときの客はメンソールだけだったと思う。カウンターの真中あたりに座ると、バーテンドレスがオーダーをとりに来た。すでに前の店でも飲んでいたメンソールは、「オーダーは任せる」と言った。普通だったらここで、好みについてのヒアリングが始まる。甘くても良いか?。ショートかロングか?。果汁系はOKか?。などなど…。ところがバーテンドレスは「何でもいいですか?」と尋ねてきた。予想とは異なる質問に、メンソールは反射的にOKを出してしまった。バーテンドレスが持ってきたのは一升瓶。そう、日本酒だった。それをメンソールにサーブしながら、かなりマニアックなコメントをつけてくれた。で、一口飲んでみる。これが美味かった。メンソールのそのときの気分にベストマッチだった。どうしてバーテンドレスは、メンソールの好みが判ったんだろうか…、と思ったりした。じっくり観察していると、バーテンダーの方も、きびきびと動き、言葉遣いも丁寧で酒に対する造詣も深いことが判って、若いにも関わらずよく勉強し、またトレーニングされていることに感心したりもした。それがバーテンドレスとの出会いだった。

メンソールが二度目にそのバーに行った時は会えなかった。その次行ったときも、さらにその次に行った時も会えなかった。そうこうするうちに、あのバーに行ってもバーテンドレスには会えないんだということが薄々わかり始め、そのバーテンドレスのことも頭の中から消えていってしまった。

 そんなメンソールが、偶然に偶然が重なって、そのバーテンドレスとの再開を果たした。ビルの四階まで上がり、扉を開ける。やや明るめの、やんわりとした照明。カウンターは11席で、カウンターの左手側にはソファ席もある。メンソールが席につくと、バーテンドレスがメニューをもって来てくれた。写真入りのカクテルメニューをめくるメンソールの手が、スノーボールのところで止まった。そしてオーダー。スノーボールを半分ほど飲んだとき、バーテンドレスが、「甘いのも飲めるんですね」と聞いてきた。「酒に対しては節操もポリシーもないからな」とメンソールが答える。「本当の酒好きは、甘い酒ものめるんですよ」とバーテンドレスが言い。メンソールの目の前に置かれたのが、一年熟成のみりん。もちろんメンソールはお勧めに従って、それをオーダーした。色も粘度も甘口のシェリーといった感じ。ねっとりと舌に絡みつくが、決してくどくはない。メンソールがみりんを半分ほど味わったとき、バーテンドレスが、「お会いしてますよね?」と聞いてくれた。「はい」とメンソール。「どこでお会いしました?」と尋ねるバーテンドレスに、メンソールは彼女と初めて会ったバーの名前を告げる。「どなたに聞いてこられました?」との問いには、自力で探し当てたと伝えた。実はこのバーは、看板を出してない。なので、一見客が来ることはまずない。メンソールがここを探し当てられたのは、本当に郡全の産物なんだ。江梨子に感謝しなくっちゃいけない。

さて、みりんといえば思い出すのが純国産カクテルの柳陰で、この日もバーテンドレスと柳陰の話になった。ちなみにメンソールが、バーに来て柳陰が飲みたくなったときは、テキーラとアイリッシュミスとのハーフ&ハーフを頼んだりする。

酒類も充実しているが、フード類も充実している。特筆すべきは、しゃぶしゃぶが食べられることだろうか。居酒屋定番メニューの刺身、ほっけ、だし巻き卵、子持ちししゃもなどのメニューから、豚生姜定食にいたるまで、さらには五目雑炊やお茶漬けなんかもあるので、場所を替えなくても一軒ですべてが完結してしまう。

ちなみに、このバーテンドレスは風水師の資格をもっているので、風水鑑定もやってくれるらしい。




(店  名) 高丸
(ジャンル) バー
(所 在 地) 大阪市福島区福島7-12-1 堀内商事ビル四階
(電 話) 06-6450-1666
(営業時間) 17:00-23:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ) http://www.takamaru.net/