久しぶりの能勢。片道2時間余。遠い。
しかもちょっと失敗した4人は5分ほど遅刻。
能勢には「クリの里」へ来たことはあるが、自然いっぱいのところ。
今年の冬は、長年住んでいる人たちも経験したことのないぐらいの寒さだったとか。
家の中でもマイナス気温だったとか、池が全面凍ったとか、バケツに10㎝厚さの氷が張ったとか・・ここへ拠点を移されたメンバーはそんな厳しい冬も無事乗り越えられた。
周辺を歩く。
能勢は丹波栗の産地 右)お家の屋根を突き抜けている枯れ木は「銀寄栗」の原木らしい。
銀寄栗というのはクリの品種で、江戸時代に広島から持ち帰った実生が発祥で、原木は枯れてしまったが(上記右の写真)接ぎ木したものが母樹として保護されていて、クリ園の元となっているそうだ。
「銀寄」の名は、江戸時代、大飢饉の時にこの栗を売り歩いたところ、高値で飛ぶように売れ多くの銀札(当時の紙幣)を集めたことが由来だそうだ。
実は大きく20~25gもあるらしい。高価だろうから1個でいい、食べてみたい!
妙法寺
倉垣天満宮 イチョウ巨木(大阪府天然記念物)
2本が合わさったものらしいが、でかい。でもいかにも女性らしい枝ぶり・・
右)垂れた枝先を見ると、雌花があったので皆さんに声をかけた。
胚珠が2個セットで付いている。写真を拡大したら珠孔も見えた。
イチョウは原始的な植物で、雌花(胚珠)に雄の花粉が付いて取り込まれてもすぐ受精せず、中で精子ができて受粉に至るのは秋になる。がんばれ!
これだけの大木ならさぞたくさんの銀杏がなることだろう。
ウグイスカグラ センボンヤリの春の姿
シロバナタチツボスミレ オオタマツリスゲ?
ニリンソウの群生地があった。 花が大きいイチリンソウ
ヤマエンゴサク? キンキエンゴサク? はっきり同定するには種子の確認が必要らしい。
イカリソウの仲間 つぼみも可愛い。
ゼンマイ 栄養葉と胞子葉がある。胞子葉の芽は男ゼンマイという。
昔、父がこれも食べられるといって葉の部分をちぎり取っていたが、私はゼンマイとは別のシダだとばかり思っていたのだった。
右)男性メンバーの協力のおかげでたくさんのワラビをゲット。良いお土産ができた。
移住したメンバーのお家でいただいた胡麻ドレッシング和えや煮物がおいしかったので、真似て、教えてもらったマリネにも・・少しずつ作って春の味覚を楽しんだ。
お庭は広く、周辺の野山にあるものはたいていあるって感じで、そこだけで植物観察ができる。でも管理するとなるとパワーがいるなあ。
庭の植栽 シジミバナ 知っているけど・・よく見ると・・何とも不思議な花
シジミバナとはシジミの内臓をイメージした名らしい。
「シジミの内臓」って、よくそんな名前を思いついたもんだ。
花の中心部に小さい葉のようなものが見える。雄しべが葉に変わったものか??
遠かったが、いろんなものを見て、楽しい経験もできた。