みどりの野原

野原の便り

3月23日 早春の吉野山

2008年03月23日 | Weblog
心配していた雨もどうにかクリアして、久しぶりの吉野山。
サクラの前の静かな山を歩いた。


道端にはオドリコソウが咲きかけていた。

はじめてオドリコソウを見たのも吉野沿線の電車の中からだった。
もうずいぶん前のこと。その後、奈良の町中でも見たが、橿原市あたり
では少ないのかないのか、見かけない。
見るのはヒメオドリコソウばかりだ。

雨上がりで草も木も生き生きして美しい。

 
       シャク

ヤブジラミの葉かと思ったのは、シャクとのことだった。
吉野にはシャクが多いらしくたくさんあった。
匂いをかいで見たらセリのようないい香りがした。食べられるそうだ。

よく似ているヤブジラミはルーペで見ると毛がある。
香りと毛で見分けられるか?

今日はこれだけでもはっきりして帰ろうと思ったが、いまひとつ自信が
ない。またこれからよく見ていこう。

でも、前に御所で見たのはこれに間違いなさそう。
1つ疑問が解けた感じはする。

  
     ミヤマカタバミ          白花ショウジョウバカマ

ミヤマカタバミ・白花のショウジョウバカマ・カテンソウ・ヤマネコノ
メソウなど早春の草花。コスミレ・アオイスミレ・タチツボスミレなど
も咲いていた。

スミレもむつかしい。「キョが上を向いている」とか「側弁に毛がある」
など細かい上に、変異もあって、頭の中はぐちゃぐちゃだ~。

まだまだツボミの固いヤマザクラだが、幹の下半分がきれいで、上の
ほうにはいっぱい地衣類のようなものがついているのを誰かが気がつき、
質問されたら、水圧をかけて地衣やコケを飛ばしているのだという。
如意輪寺の上あたりでそんな木が見られた。初耳の話だ。

  
地衣がビッシリついたサクラ   ヤドリギ

年数の経っているサクラの木にはビッシリと地衣類がついているのが多
い。

葉の落ちた桜はテングス病も目立つ。また、ヤドリギも今の時期はよく
見える。花らしいものも見えた。

あ高齢のサクラにとってはどれも負担になっていることだろう。

車道沿いに天然記念物になっているコウヤマキの群落がある。
お盆のお供え花に植えられたものだが、切られ切られして、枝分かれが
激しく、曲がりくねった姿になっている。

大昔は北半球に広く分布していたものが気候変化で絶滅し、日本にしか
残ってないという。
車道により群落が分断されているが、純林として貴重なものだそうだ。

樹齢は何年ぐらいたっているものか、グネグネと曲がった幹の森は鬼気
迫る様相を呈していた。


         コウヤマキ

イワナシの花、ジロボウエンゴサク・アマナの花も少しだけど見れた。
早春を満喫できた。
 
  
      イワナシ               アマナ

夕方少し降りだした雨。もう一日降らないで~。 
コメント
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