みどりの野原

野原の便り

11月10日 畝傍山で迷う

2007年11月10日 | Weblog
近くへ車を置いて、初めての道を行くと畝傍山口神社(おむねやま神社)の参道に
出た。

溜池の方へ行ってみる。
池の周りにはタチスズメノヒエが目立つ。タンポポやイヌガラシ・カタバミの花が
咲いている。モンシロチョウやキチョウ・カタバミを食草としているヤマトシジミ
もたくさん飛び回っていた。

畝傍山口神社では種類は知らないが、サクラがかなり咲いていた。


          ハナノキ?紅葉しかけていた

登山口から登り。


            フユイチゴの実を摘んだ
近くのヤマイモやカラスウリはツルはあるがムカゴや実はなくなっている。
小さなフユイチゴまでは取る気にならなかったらしい。ラッキー!

登り道はカシの仲間やカナメモチ・ヒサカキ・テイカカズラなどの常緑樹が多い。
アカメガシワ・クサギ・アカメガシワ・イヌビワに植林されたヒノキが混じる。
珍しく実を付けたコバノガマズミがあった。実はこれとヤブコウジぐらい。
花はコウヤボウキが2箇所にあっただけ。

頂上

頂上に着いた。大和三山の一つで標高199.11mの死火山だ。

20年以上前、ガールスカウトで登った時、頂上には十数名の先客があり、ハイキン
グですか?とたずねたら「堺植物同好会」という答えが返ってきた。
「斉鹿先生のグループですか?」と知っている名前をだしたら、「斉鹿先生来てお
られますよ」と言われ、びっくりした。
「先生の図鑑いつも見てます」とご挨拶した。

その後、尊敬する岩田重雄先生に教えてもらったのが、頂上に今もあるトガ(ツ
ガ)
「木へんに母と書きます」と言われた時の状況まで思い出す。
先生はもうだいぶ前になくなり、トガもだいぶ歳をとった。
私もあれから20年かあ。


        トガ(ツガ)

思い出に浸った後、反対側から下りる。

下り

前にも降りたことがある。
登ってきた道とは植生もぜんぜん違う。
こちらはリョウブやモチツツジ・ネジキ・ナツハゼなどが結構ある。
コナラのドングリもいっぱい落ちていて、滑りそう。下りも急だ。


            ナツハゼ

そして左への道もあったが、なんとなく直進して下った。

下りは急だが危ないところにはトラロープもあり、木には時に赤いテープもついて
いて、登山道には間違いない。
転ばないように気をつけながら下っていったが、元の登山道には合流する気配もな
く、ついに真っ暗な森の中に入り込むことになった。


            真っ暗な道
でも確かに道はある。単独峰だからどこかへ出れるはず。そう信じて。

ちょっと明るいところに出ればもうすぐかも・・と期待をしたり、
元に戻ったほうがいいかな?とちょっと弱気になったり。


笹原に出た。道はササで埋もれている。ちょっと心細くなってくる。

 
        ササ原
ササを掻き分けてなんとなく道のようなところをひたすら歩き、やっとササの向こ
うに屋根らしいものが見えて少しすると小さな神社の横に出てきた。


          神社 名前不明

やれやれ。ホッとする。

それから下って車道に出た。ここはいったいどこ?
山本町と電柱に書いてあった。どのあたり?
車を置いたあたりへは右へ行けばいいの?左?見当がつかない。

結局ちょっと歩いたところの建具やさんの仕事場でたずねた。
ずいぶん北へ出ていた。

聞いたほうへ歩いてやっと知っているところへ出た。車までもう少しだ。


            秋を集めたら・・



コメント (2)
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