「根拠なき誹謗中傷」
茂木発言に批判広がる
自民党の茂木敏充幹事長が4日のNHK「日曜討論」で「左翼的な過激団体と共産党の関係、ずっと言われてきた」と発言したことに批判が広がっています。
茂木氏の発言は、ともに番組に出演していた日本共産党の小池晃書記局長が自民党と統一協会(世界平和統一家庭連合)との関係、とりわけ安倍晋三元首相との関係を厳しく追及した直後に唐突に飛び出したものです。
番組が放送された直後からツイッター上では「自民党の幹事長が公共の電波で事実無根のデマ発信」「公党への根拠なき誹謗(ひぼう)中傷、名誉棄損」などの批判が相次ぎました。
内田樹・神戸女学院大名誉教授はツイッターで「幹事長の発言が『本気』なら、日本の政治史についてこれほど無知な人間には国政を議する知的資格がないし、『嘘(うそ)』とわかってそう言っているならそれほど不誠実な人間に国政を議する資格はない」と指摘しました。
小池書記局長は5日の記者会見で、日本共産党がいわゆる「左翼的な過激団体」をニセ「左翼」暴力集団として一貫して対決してきたことなどを指摘し、発言の撤回を強く求めました。
茂木氏は6日の記者会見で発言を「撤回しない」と明言しました。事実無根のフェイク発言を垂れ流したまま居直ることは許されません。公党の幹事長、国会議員としての資格が問われます。