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2009-07-28 | 市民のくらしのなかで

鳩山虚偽献金のなかに

   談合捜査の社長も


 虚偽献金疑惑が問題になっている民主党の鳩山由紀夫代表の資金管理団体が、旧防衛施設庁発注の談合事件で、東京地検特捜部の捜索を受けた企業の社長から献金を受け取っていたことが本紙の調べでわかりました。

 献金していたのは、東京都港区の建設関連会社「エヌテック」社長の沼生(ぬまにゅう)智氏。同社は、2005年11月に、電気設備工事をめぐる談 合事件で、旧防衛施設庁発注工事での談合の関係先として、東京地検特捜部の家宅捜索を受けました。沼生氏は、防衛政務次官も務めた自民党元衆院議員(故 人)の元秘書。

 07年11月15日の参院外交防衛委員会の証人喚問で、収賄罪に問われた守屋武昌・元防衛事務次官は、沼生氏から受注要請を受けたり、金品を受け取ったりしたことは否定しましたが、会食したことは認めました。

 鳩山氏の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書によると、05年8月12日に20万円、07年7月22日に10万円の献金を沼生氏から受け取っています。

 すでに亡くなった人の“故人”献金も含む虚偽献金疑惑が明らかになり、鳩山氏側は、6月末、友愛政経懇話会の05~07年分の政治資金収支報告書 を訂正しました。この際、のべ138人分の献金を削除しましたが、沼生氏からの献金については、07年分は削除され、05年分の20万円はそのままです。

 鳩山氏は21日の会見で、虚偽献金疑惑について、「弁護士が必要ならば追加説明することはありうる」とのべ、みずから追加説明する考えのないことを明らかにしました。

 しかし、総額約2200万円にのぼる虚偽献金のなかに、談合事件で捜索を受けた企業の社長からの献金もあったわけで、鳩山氏の説明責任が問われています。


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