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彼らは9日、すべての訓練を終えてケネディ宇宙センターに到着し、打ち上げを待った。

2021-09-22 | 中国をしらなければ世界はわからない

宇宙観光、専門宇宙飛行士に劣らぬ5カ月間の訓練を経て出発

登録:2021-09-17 23:19 修正:2021-09-22 07:07
 
初の低軌道民間宇宙旅行「インスピレーション4」の準備過程は
 
 
          無重力体験訓練=インスピレーション4提供//ハンギョレ新聞社

 史上初の低軌道民間宇宙観光チーム「インスピレーション4」の宇宙旅行が、今月16日に出発した。このチームが特に関心を集める理由の一つは、専門の宇宙飛行士ではなく、一般人であるということだ。

 しかし、むやみに宇宙船に乗れるわけではない。地球と全く異なる環境に適応するためには、緻密な準備が必要だ。特に、国際宇宙ステーション、ハッブル宇宙望遠鏡よりも高い宇宙空間で3日間過ごしてくる旅行は、今年7月にあったヴァージン・ギャラクティックとブルーオリジンの10分~1時間、高度80~100キロの準軌道旅行とは次元が違う。

 準軌道旅行客はせいぜい数時間、数日間の基本的な教育訓練を受けるだけだが、インスピレーション4のチームメンバーらは3月末の搭乗客選定後、この5カ月間は個人的なスケジュールをほぼ中断して宇宙飛行の教本を学び、短期間ではあるが宇宙環境に適応して生活する訓練を受けた。

 これには、無重力状態に適応するための放物線飛行訓練、高高度の酸素不足環境を体験してそれに備える高度チャンバー訓練(低圧訓練)、地上の3倍の重力に耐える遠心分離機訓練、宇宙船作動シミュレーションなどが基本的に含まれる。

 
 
レーニア山で高度3000メートルのキャンプ地まで登るインスピレーション4のメンバー=インスピレーション4提供//ハンギョレ新聞社

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海抜3千メートルを登りチームワークと精神力を鍛える

 彼らは訓練初期の4月末には、海抜4392メートルのレーニア山の3000メートルの位置にあるキャンプ・ミュアまで2日かけて登り、チームワークを整え、精神力を鍛えた。

 彼らはその後、カリフォルニア州のホーソーンにあるスペースX本社で本格的な訓練を始めた。アイザックマン氏は「毎日12時間教育を受けた後、ホテルに帰ってからは3千ページに及ぶ本を通じて宇宙船のすべてについて勉強する過程が続いた」と述べた。

 チームメンバーはさらに、模擬の宇宙船クルードラゴン内で離陸および着陸方法、機器の操作方法、誤作動時の対処法などを学んだ。すべての機器は自動的に作動するが、搭乗者として宇宙船の機能を理解し、万一の場合に備えるための過程だった。

 
 
ジェット機の操縦訓練を受けるショーン・プロクター氏=インスピレーション4提供//ハンギョレ新聞社

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厳しい生存訓練、30時間…切迫した最後の45分

 8月初めには災害や事故、故障などの状況に備え、チームメンバー全員が宇宙服を着たまま模擬宇宙船の中で30時間耐える極限訓練を行った。何が起こるか誰も分からない状態で、模擬訓練監督官があらかじめプログラミングしておいた状況に対処しなければならなかった。気象条件による打ち上げ延期を含めた打ち上げ状況演習を皮切りに、宇宙船内の食事と就寝、大気圏進入時と海への着水時の行動要領などを訓練した。

 大気進入の状況では、3台のコンピューターが故障し、地球と通信が途絶えてパラシュートが広がらない状況が演出され、混乱に陥った。正気になると、チームメンバーたちは模擬宇宙船が着水地点から遠く離れた陸地に向かって落ちていることに気づいた。アイザックマン氏は「最後の45分はわれわれに、実際に生き残れない状況になり得るという考えを抱かせた」と述べた。

 
 
         高度チャンバー訓練=インスピレーション4提供//ハンギョレ新聞社

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準備過程のほとんどが専門の宇宙飛行士と同じ

 彼らには3日間の旅行期間中、宇宙飛行が身体に及ぼす影響に関する研究のための生物学的データを収集する科学的な任務も与えられている。彼らはこのため、互いに血液と皮膚の標本を採取する方法や、睡眠モニタリング、超音波で臓器をスキャンする要領などを学んだ。アイザックマン氏によると、チームメンバーは宇宙旅行中に各々が体の10カ所から1日3回ずつ皮膚細胞を綿棒で採取しなければならないという。

 司令官役のアイザックマン氏と操縦士役のプロクター氏は、モンタナ州で別途、戦闘機の操縦訓練も行った。数千時間の飛行操縦経歴のあるアイザックマン氏は、宇宙飛行訓練は予想よりも強烈だったと米メディアに伝えた。

 彼らは9日、すべての訓練を終えてケネディ宇宙センターに到着し、打ち上げを待った。

 インターネットメディアのアクシオスは「インスピレーション4のチームメンバーは、宇宙に行く訓練のために日常業務を放棄したうえ、準備過程の大半も専門宇宙飛行士の教育訓練に沿ったものだった」とし「訓練を終えた後、彼らは一般の民間人というより専門宇宙飛行士に近くなっているだろう」と報じた。

 スペースXの5カ月にわたる乗客訓練は、今後続くであろう民間宇宙観光で一つのガイドラインの役割を果たすものとみられる。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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