大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

同市は作曲家モーツァルトが生まれた「音楽の都」として人気観光地となっています。一方、地元住民向けの住宅は不足し家賃高騰が社会問題となっていました。

2024-03-13 | 世界の変化はすすむ

2024年3月13日(水)

“音楽の都”(ザルツブルク)で大躍進

オーストリア共産党

写真

 【ベルリン=吉本博美】オーストリア西部ザルツブルクで10日行われた市議会選挙(定数40)でオーストリア共産党が得票率を前回選挙(2019年)時の3・7%から過去最高の23%に伸ばし第2党となりました。議席数は1から10と大幅に増え、地元紙は「共産党の大勝」との見出しで一斉に報じました。

 オーストリア共産党は選挙戦で「住まいは基本的人権」と打ち出しました。住宅危機に陥ったザルツブルクで家賃上限制の導入や、公営住宅など手の届きやすい価格の住宅の増設を公約として掲げ支持を広げました。

 同市は作曲家モーツァルトが生まれた「音楽の都」として人気観光地となっています。一方、地元住民向けの住宅は不足し家賃高騰が社会問題となっていました。

 同党は選挙結果を受けた声明で、前回選挙時から支持を6倍に増やせたのは「歴史的な成果だ」として「今後5年間で社会に優しい住宅政策を前進させる。市民の皆さんと力を合わせれば多くのことが可能となる」と述べました。同党のザルツブルク市議は貧困層支援として議員給与の一部寄付や生活相談を今後も続けていくと表明しました。

 市政府与党の国民党は得票率を前回の37%から20%に減らし第3党に転落。社会民主党が第1党、環境政党の緑の党が第4党、極右・自由党は第5党でした。市議会は左派勢力が多数派を占めました。

 オーストリア共産党は21年に南部のグラーツ市議会選挙で第1党となり、エルケ・カール氏が同国初の共産党市長に就任しました。カール氏は英国拠点の国際シンクタンクから23年の「世界最高の市長賞」を受賞し、市民の困難に徹底して寄り添う姿勢を高く評価されています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする