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「自衛隊施設さえ守れば何とかなるかのような、国民置き去りの『防衛力強化』で国民も平和も守れるとは思えない」と批判しました。

2023-04-25 | 動き出した戦争法

2023年4月25日(火)

国民も平和も守れない

「自衛隊施設強靱化」を批判

参院決算委で吉良議員質疑

写真

(写真)質問する吉良よし子議員=24日、参院決算委

 日本共産党の吉良よし子議員は24日の参院決算委員会で、政府が進める「自衛隊施設の強靱(きょうじん)化」について、「自衛隊施設さえ守れば何とかなるかのような、国民置き去りの『防衛力強化』で国民も平和も守れるとは思えない」と批判しました。

 昨年12月31日付「読売」によれば、防衛省は、高高度の核爆発などにより生じる強力な電磁波で、電子機器の誤作動や損傷を引き起こす「電磁パルス攻撃」の対策を、航空自衛隊の新田原(宮崎県)、築城(福岡県)、千歳(北海道)、府中(東京都)、那覇(沖縄県)の5基地を対象に行うとしています。

 吉良氏は、対象基地を明らかにしない同省に対し、今年度予算には電磁パルス攻撃対策も含む「自衛隊施設の抗たん性(攻撃に耐え、基地機能を維持する能力)の向上」のための予算が計上されていると指摘。マスタープラン(基本計画)の策定対象は、全国約300カ所の自衛隊施設全てだとして、「読売」が報じた基地5カ所も含まれうると主張しました。

 吉良氏は、府中基地には防衛相直轄の宇宙作戦群があり、電磁パルス攻撃対策の対象となりうると指摘。東京上空で核爆発を伴う攻撃を想定しているのかとただしました。

 浜田靖一防衛相は「政府として万が一の事態に備え、対応を検討しておくことは安全保障上当然だ」と答弁。吉良氏は「ひとたびこの首都の上空で核爆発など起きれば、取り返しのつかない事態になりうる」として、徹底した外交努力こそ必要だと強調しました。

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グリーンランドで氷の縮小が急速に速まり、長きにわたり安定的な状態を維持していた氷河まで溶け始めたことが確認され、グリーンランドの氷の融解が取り返しのつかない段階に入った・・

2023-04-25 | 科学最前線

取り返しのつかない段階に突入?…

安定していたグリーンランドの氷河も急速に融解

登録:2023-04-24 05:23 修正:2023-04-24 09:35
 
 
 
最近、グリーンランドの氷が融解するペースが加速していることを示す研究結果が相次いで発表され、懸念を呼んでいる。写真は2019年8月15日夕方、1隻のボートがグリーンランド東部の町クルスク付近の氷河の近くを通り過ぎていく様子/聯合ニュース

 グリーンランドで氷の縮小が急速に速まり、長きにわたり安定的な状態を維持していた氷河まで溶け始めたことが確認され、グリーンランドの氷の融解が取り返しのつかない段階に入ったという懸念を呼んでいる。科学者らは、グリーンランドから氷がすべて消えるには数世紀かかるが、実際にそのようなことが起きれば、地球の海水面が7メートル以上上昇するとみている。

 全世界の科学者60人あまりが参加した「氷床質量バランス相互比較研究チーム」(IMBIE)は20日、科学誌「地球システム科学データ(Earth System Science Data)」に、2017~2020年の間に地球上で縮小した氷の量のうち3分の2がグリーンランドの氷床から生じたとする分析結果を発表した。

 研究チームが提示した2017~2020年のグリーンランドの年平均氷損失量は2570億トンで、20年前(1997~2001年)の年平均損失量480億トンより5倍多く、直前5年間(2012~2016年)の年平均損失量2130億トンに比べ20%増加している。

 
 
グリーンランドと南極の氷質量変化の推移。一番下の青色の部分がグリーンランドの氷の質量変化を示す。2010年代初期から急激に減り始め、2019年以降はそのペースがさらに速くなったことが分かる=地球システム科学データ//ハンギョレ新聞社

 また、米国オハイオ州立大学の研究者らが中心となった研究チームは19日、科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に、グリーンランド北部にあるステンストルプ氷河で、氷が海に排出される速度が2018~2021年で4倍増加し、氷河の厚さが約20%薄くなったことを発見したと報告した。研究チームは、ステンストルプ氷河の急速な後退は、大西洋の海水温度の上昇に反応し始めたことによるものだと推定した。この研究は、長期的に安定した氷河も突然急速に溶け始めることが起こりうることを示したものとして注目される。

 研究を主導したトーマス・チャドリー博士は報道資料で、「グリーンランドには1990年代以降、海水面の上昇に影響を及ぼした氷河が多くあるが、ステンストルプはその中の一つではない」とし、「氷河の後退速度がわずか数年で4倍に増加した事実は、巨大な氷塊が気候変動にどれほど早く反応しうるのかという新しい質問を提起する」と述べた。

 
 
グリーンランドのステンストルプ氷河の位置と変化の推移。年度別変化を示した左図から、氷河は2017年以降、急速に後退したことが分かる=ネイチャー・コミュニケーションズ//ハンギョレ新聞社

 延世大学の非可逆的気候変動研究センター長のアン・スニル教授(大気科学科)は「最近、地球温度が産業革命以前に比べわずか1~2度だけ増加しても、ティッピング(小さな変化が臨界点に達すると、突然大きな変化に変わること)が起きる可能性があるとする論文が相次いで発表されている」とし、「グリーンランドの陸氷や西南極の氷河なども、そのような可能性が高いとみられる」と述べた。

キム・ジョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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