大橋様
速達ありがとうございました。
大変な事になってきていますね。日本もドイツも。
だんだんとこういう災害が増えていくのだそうですね。人災ですね一部は。
嵐山付近が水浸しなんて、お気の毒です。
こちらもドイツ国鉄の不通がまだ正常化していないようです。この前のエルベの氾濫で。
こちらは10℃から15℃の気温で、すっかり秋です。
庭仕事にいそしんでいます。
自然の破壊、と言う事でこの前のメールのハイデのことを紹介します。
Lueneburger Heide
ドイツにはいろいろと名前をつけた街道があります。
メルヘン街道とか古城街道とか
塩街道というのもあって、中世には金と同じくらい高価なものといわれた塩,白い砂金が運ばれた街道が在ったということで、そのひとつはリューネブルグから南へとローテンブルグを経て南へ続いていたようです。
リューネブルグは正に、この塩の生産で多くの富を築いたのですが、これは地下の岩塩量が30%以上という水を汲み上げ、これを窯で水分を蒸発させて製塩したため、莫大な量の燃料、木材が必要となり、森から伐採されてきたということです。
この塩の生産はすでに西暦700年頃から始まり、物流が広がるに連れ、塩の輸出も多くなり、それによっておびただしい面積の森が消滅されました。
そ の後に、生い茂ったのがヒース、ハイデ、と呼ばれている植物で、これが一面におい茂る風景を、人工的なものであっても、非常に愛される独特な風景として評 価され、ヘルマン・ロエーンツの強力な呼びかけで、ドイツではじめての”自然保護地域とパーク”が当時のアメリカの形態を真似、国定公園として認められた ということです。写真はローマ字で”Lueneburger Heideをネットで探し、ドイツ版のWikipedia のサイトを見てください。
広さは中心の自然公園が1130Km2
そのほかにもあちこちに飛んで自然保護地域が212箇所あるということで、大雑把にはハノーバーの北からハンブルグの南まで、アラー川からエルベ川までの東西の間に広がっています。
この中にはリューヒョウ・ダネベルグやヴェントランドなどの村が入っています。
この塩を取った後の地下の空洞に、核発電所の廃棄物をドラム缶に入れておいたのですが、地下水それも塩を含んだ地下水が流れ入り、缶がさび、腐り始め問題となっています。日本同様、地下水が汚染されるわけです。
このハイデの風景を守るには羊が必要です。羊が白樺などの若芽を食べてくれ、森に戻らないからです。此の頃はしかし、羊飼いをする人がいなくなり、観光局従業員が羊飼いをしているようですが、強力な自然の力には立ち向かえず、ハイデの面積も減ってきているようです。
又、地下水を汲み上げたため、地盤がゆがみ沈没、レンガの古い佇まいの町が一部撤去され、今尚あちこちでその危険が表面化しているようです。
童は見たり、野中のバラもこのハイデの歌でバラよバラよ野中のバラはドイツ語ではロースライン・イン・デル・ハイデ。です。
お元気で