柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

狂騒

2016-06-25 08:21:09 | Weblog
EUの理念が空念仏であることは分かっていてもそういう方向で欧州はまとまりましょうという団結団体、アメリカ一人勝ちへの対抗軸の意義(パクスアメリカーナの中での存在意義)、ウクライナやシリアで明らかな反西側姿勢を示すロシアに対する同盟であったはずですが、誇りある大英帝国は孤高の道を選びました。昭和32年生まれの私に分かる筈もないことで、あれこれ本を読んで知ることですが、日本が英米蘭に開戦した時、真珠湾攻撃のラジオ放送に国民の多くは快哉を叫んだそうです。それは、日常生活が窮屈になっていく、軍の命令が生活の自由を奪っていく、中国戦線は泥沼化してそれもこれも英米等西洋諸国の帝国主義による日本への締め付けが原因であると吹聴される(ほとんど情報は流されない)、そういう鬱屈した閉塞感に国中が覆われていた状況下であればの普通の感情でしょう。国民が得る情報量には雲泥の差がありますから、国民が騙されるという側面は今次はないにせよ、この野郎!という破壊思考に流れるは十分に理解できます。自民党をぶっ潰す!にあれだけ喝采した私たちが偉そうには言えぬのです。そして何より大英帝国の栄光です。絵に書いた如き過去の栄光なのですが、これも神風信仰に未だに酔える日本人は嗤えません。何だか他人事ではない狂騒狂乱に思えます。いかがですか。国民投票の怖さです、ナチスに擬えるコラムもあります。ううむ。
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