柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

学級会

2009-01-05 08:12:09 | Weblog
朝日新聞が囲み記事(コラムのような扱いでしょう)で「人は道具ではない」との見出しで派遣社員ばかりでない正社員までの馘首に及んでいる企業の態度を非難しています。ほしい時だけほしい労働力を、という人間のカンバン方式はいけないことだ、人はカネを生み出す道具ではない、会社の使命は利益追求だけではない、と怒り、トドメは新しい会社と社会の仕組みづくりが求められるとの締めです。あらら、またまた小学生の学級会並みのお話で。いいですねぇこんな事書き並べればいいんですから、いかにやっつけの隙間埋めの仕事だったにせよです。ちなみにカンバン方式というのは(看板の意なんですが、敢えてカタカナで表記するのは)世界のトヨタのモノづくり原価削減原則のことです、そのこころは「必要な量だけ供給しろ」、大量に作って仮にその単価を低くすることができたとしてもそのものをだぶつかせて積み上げていたのでは結局コスト高になる、だからこれこれの量必要だと看板に書いてラインの前段階に示せ、その量だけ供給するようにしろという有名なシステムのことです。こう書くと何でもないことのようですがね、百個しか要らないのに、千個なら単価が三割安ですなんて誘惑に負けるもんなんです、で、九百個余らせて結局損しているものなんですね。百個分の値段より千個分の値段の方が高いに決まってますから。単価じゃなくて実際に出ていく金の問題なんですが、人はこうやって割り算や掛け算で比較しがちなんです。そして大概はそれで誤る。このカンバン方式はコロンブスの卵的な真実なんです。そう思います。これを書いた記者(もっと偉い人でしょうか)の頭にはやっぱり人の所為にしようとする社是が染み込んでいるんでしょうね。こういう物言いを平気でするところがすごいことと思います。照れませんからね。私はこまっしゃくれたガキでしたから学級会で人の話の腰を折るのによく「それは本人が自覚するしかないと思います」なんて言ってたこと覚えています。同じレベル。餅の絵を平気で描いてそれで終わり。派遣法はそれを許しているのですから。社民党も民主党もみんなで決めたことなんでしょうに、労働者の選択肢が拡がるとか、雇用者の拘束から離れて自立につながるとか何とか言いながら。労働者の味方だったんでしょう?その素っとぼけ方が気に入りません。さて今日からまた国会が開かれるそうです。麻生さんどう出ますかね。こっちは注目です。
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