柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

常識

2017-02-09 08:21:49 | Weblog
三浦朱門さんの死亡記事のことを先日書きました。奥さんの曽野綾子さんのコラムが産経の毎週水曜日なのですが昨日の文の最後段にさりげなく触れておられました。さすがにいつものトーンと違って、でもさすがの書き手ですわずか数行ですがぐっと読ませます、読後にしみじみします。抑揚の利いた深い感情というやつです。こういう文章をこそ書きたいと願うのですが非才凡才は仰ぎ見るのみです。
 大阪の立ち小便訴訟、新聞のベタ記事ですが面白いですよ。駐輪場で立ち小便したそうで、それを見咎められて軽犯罪法違反に問われた者が訴えて、地裁が無罪出したのに行政が控訴、高裁が逆転有罪判決して9900円の科料を命じたんだそうです。法律には立ち小便してはならぬ所は「街路や公園、その他の公衆の集合する場所」とあって、駐輪場がそこに相当するかどうかが争点だったそうで。ううむ、なるほどねぇ。法律家達の嬉しそうな、熱くなりそうな瑣末の解釈ですな。罰金(科料です正式には)が9900円てのがミソですか、金の問題じゃない!って見栄切れますから。原告の弁護士は駐輪場は私有地だ、街路とは納得いかぬと上告する構えだそうです。裁判費用が大変ですが、こんなことで最高裁が審議しないでしょうなしかし。それと今後の社会規範という意味合いもありますね。これ無罪にすると駐輪場や駐車場、ばかりか私有地であれば立ち小便OKとなりますよね、それこそ判例になって法律屋連中の盾になってしまいます。社会風紀の問題、国民度文明度の問題になって行きます。先進国の国民のすることじゃないですよ立ち小便なんて!なんてお下劣お下品!高裁判決が妥当ですわね。ですよね。
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