柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

学者の手慰み

2007-02-23 08:42:05 | Weblog
南極海で450kgの大イカが見つかったそうです。450kgですよ、すごい。海底二万哩の世界です、SFとばかり思ってましたがいるんですねぇ。まだまだこの世界は知らぬ事だらけですぞ、皆様。
 万波医師の病気腎移植に対して学会が正式に否定しました。原則禁止のお触れです。宜しい、万波医師も従わざるを得ないでしょう、こういう規範が出来上がれば反すれば犯罪行為になりますから(医療行為は人を傷つけますから、規範から外れるものは傷害罪です。しょっ引かれます)。でも、くだくだしいですが、どうかこの42例のデータを大切にして貰いたい。ドナーもレシピエントも十分に追跡して、学者が想像で言い立てているような不都合が本当に起こるのかちゃんと見極めてもらいたい。もうおそらく日本ではこの手の移植は一切行なわれなくなるでしょう。これ以上データは増えません。画期的な手段であるかも知れないのです。何年か先にはこっちが主流になっているかも知れないのです。いえ、冗談ではありません、見ていてご覧なさい、アメリカで例えばこういう移植は問題ないのだなんて論文が出てそれなりに向こうで評価が高まれば、学者連中すぐに寝返りますよ、たなびきますよ。当時の万波医師は真のパイオニアだった、世論の逆風に耐えたなんてね。馬鹿馬鹿しいことですけれど、まことありがちなことです。ですからこの42例のデータを大切にして貰いたいです。譬えが非常に極端でしょうが、これが一番の好例です、731部隊のデータをアメリカが持ち帰って医学が大きく進んだように。
 アメリカ民主党の大統領候補選挙、クリントン夫人となんとかいう黒人候補。結局中傷合戦の様相だという報道です。向こうさんの選挙模様は一切知りませんが、でも人の性はいずこも同じであるわけです。初めはきれい事、自分はこれだけ優れているとアピールする。で、その次は相手の劣るところ悪いところをあげつらう。だれでもやることです。自分をアピールするより、人の悪口言う方が数倍簡単です。自分の利点はすぐに底尽きますが、人の悪口は次から次ぎに湧いてきますわね。面白いですね、公然と品の悪いことです。公然と怪文書が出回り、公然と陰口合戦です。
 乳癌のリスクとやらが発表されました。例によっての学者の手慰み、データのいじくりまわしです。話半分以下とご認識下さい。5万5千人を対象に10年追跡したそうです、その数(母集団といいます)にはまず問題ありません。でも、項立てが幼稚です、社会のためになるどころか不安や迷いを惹起するばかりです。「初潮を迎えた年齢」「閉経した年齢」「出産経験のあるなし」「多産か否か」そしてなんと身長の高低さえも比べています。この学者も言っていますが、これらの項目の中で、自分で意識して避けられるのは肥満(体重)のみです。何たる馬鹿馬鹿しさ。こんなつまらぬ項目でも、数字で出る「統計学的有意さ」がこの連中にとってはより大切なのです。社会に資するかどうかなんて考えてませんよ。身長が高くて、年若く初潮を迎えて閉経が遅く、出産したことのない人はとっても危険!という印象をいやでも与えます。こんな人は山とおられましょう?全く学者というのは机上の空論、数字のいじくりから離れません、離れようとしません。迷惑を被るのはいつも私達素人です。どうぞよろしくご認識下さい。こんなのは数字のトリックです。大きな数字(5万の、5万5千の)で初めて言えること、このままを個人に演繹することはできません。あなたに直接当てはまることでは決してありません!!
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