柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

総論

2012-11-25 10:49:45 | Weblog
NHKの朝の討論番組、各党のスポークスマンが呼ばれてます。鈴木宗雄がいます、共産党は先の選挙で議席失った論客小池晃が出てます。この人久しぶりに見ます、議席なくしても党幹部なのでした。二手に余る政治家呼んでますから、一人に振り分けられる時間は少ないのですが、宗雄節は健在です。エネルギー問題どうする?というテーマで鈴木宗雄だけが具体策言ってました。原発なくせ、その代替は天然ガスだ、その供給先はロシアだ、サハリン(樺太)から稚内に、シベリアから秋田新潟富山にパイプラインを引くとぶち上げてました。他の誰もがやれ2030年と期限を切るのがいけないとか、風力は無限だとか、証拠のない空論ばかりの瑣末でお茶を濁すばかりでしたので、目(耳)は引きましたが、が、またロシアかよ!とサマーズでした。どうしてもこの人が声を張り上げると、真紀子さんとのバトルと思い出すことで、どういう利権がうごめいているのかと胡散臭さが立ち上ります。ロシアとの外交友好というのは大事なんだろうとは思うのですが、中韓露というのはおそらく日本人の心根や道徳観、社会観とは全く違う文化圏民族でしょう、民主主義とか個人主義とかが根付いていない国との交渉は斜に構えてやらねばならぬのだろうと思うのです。アメリカの次はロシアだ、アメリカがこけたら次はロシアだ。北方領土問題がらみでロシアと近づいた人なのでしょうが、北方領土問題に対する向こうさんの態度はあくまで日露戦争の恨みが根っこです。戦争末期の千島樺太満州朝鮮での無体(これはこっちから見ればの話ではあります。8月15日は正式な終了日ではないのですから)、シベリア抑留等々が物語ります。恨みというか蔑視というか。そこに手揉みして商人よろしくへいこら擦り寄る態は、この人の見てくれも大きく関与するところでしょうが、見ていて嫌な感じです。天然ガスの代替価値がどの程度なのかを知りませんので、ロシアぁ?だけの胡散臭さで非難してますが、原発に関して言えばどうして誰もしっかり言わないですかね、再処理技術の向上を目指す、安全性をもっと高めるように金を落とすと。世界中ができぬことなんですから巨大なビジネスチャンスでもあるでしょうに、どうして凹んだままでいるんでしょうね、もんじゅも六ヶ所村も。原発が単独で大事故起こしたんじゃないんですよ。あの地震、あの大津波が原因じゃないですか。原発の安全性云々の話なんでしょうかね。安全だから40年もどこの原発も爆発したり甚大な放射線禍を引き起こしてないんじゃないですか。今回の反省とは、原発をなくすことじゃないでしょう、ああいう環境でも電源が落ちないようにすることでしょう?電気作っている所で電気が来なくなるという落語のような事態をどうやって避けるか。この点ですよね。トイレのないマンションなんて喩えをして斬って捨てる論が罷り通ってますが、だから潰せじゃなくてトイレを作れよ。雁首並べた政治家連中はどいつもこいつも概論総論から出ようとしません。原発をなくすにして、じゃぁ次どうするかの空想を言いあってる。原発動かしながらという選択肢がどうしてないのだ?自民党は世耕さん、民主党は細野さんでしたが、世耕さん、前の安倍内閣の時にはいかにもお友達然としてましたが、今回は、童顔は相変わらずですが、堂々と渡り合ってました。細野さんは原発事故処理であれだけ叩かれ頭を下げてきた人です、その経験が一回り二周り大きくしたなぁの感です。こちらも、周りが皆敵の状況にもかかわらず堂々たる事。ふむ。やはり小党は所詮小党です。維新の党がどこまで食い散らかすか。ポイントはここでしょう、そう思いました。
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