思い出したようにTPPです。最後のチャンスだそうです。つまり最後の詰めだということですが、五輪があり都知事選があり大雪がありで、ニュースソースとしての値打が落ちているのは仕方ないこととはいえ、それにしてもすっかり忘れてました(つまり報道されなかったということですが)。アメリカの熱意がないということですね。つまりはオバマさんの気が逃げてる。と言うよりオバマさんの思い通りに進まないのか。すっかり勢いが落ちてるんでしょう。世界の警察役から降りると言った途端の流れです。そう思うと怖いことですね。世界はアメリカの言うことを聞く国だけではないのです。日本がずっとそのポジションで過ごしてきましたから、東西冷戦が終わったらそれで終わりみたいに、パクス・アメリカーナの安定した世界のように思ってる、しかもアメリカは常に日本の味方だと信じ切ってる。中東のあの抗争は宗教抗争なのですがそのままパワーゲームでもあり、アメリカがあれだけ引いてしまうとああなる、これはそのままTPPにも当てはまることなんでしょう。アメリカが世界平和確立の陰に隠れて新自由主義(強欲資本主義)を押しつけてその国地域の経済をかっ浚う、国益とか民主主義の闘いとかにすり替えて。それに抵抗する国がちゃんとあるわけです。それは中東だけではありません、中国も北朝鮮も。民主主義が最良の統治手段ではないと証明しているわけです。同じ価値観をもてない国々、という非難を安倍さんもよく言いますが、一党独裁、全体主義を悪と決めつけているだけ、民主主義至上でいるだけのことです。自分たちと違うことを咎めているだけです。そういう見方はできることでしょう。国民性、肇国来の文化文明の差ではない、統治体制の違いです。TPPも多くの国をまきこんで、それは国益のせめぎ合いの筈ですが、やはり強い者(言い出しっぺのアメリカしかいません)が振り回さねば成らぬことなのでしょう。さてさて。
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