柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

言出

2014-02-17 08:17:14 | Weblog
思い出したようにTPPです。最後のチャンスだそうです。つまり最後の詰めだということですが、五輪があり都知事選があり大雪がありで、ニュースソースとしての値打が落ちているのは仕方ないこととはいえ、それにしてもすっかり忘れてました(つまり報道されなかったということですが)。アメリカの熱意がないということですね。つまりはオバマさんの気が逃げてる。と言うよりオバマさんの思い通りに進まないのか。すっかり勢いが落ちてるんでしょう。世界の警察役から降りると言った途端の流れです。そう思うと怖いことですね。世界はアメリカの言うことを聞く国だけではないのです。日本がずっとそのポジションで過ごしてきましたから、東西冷戦が終わったらそれで終わりみたいに、パクス・アメリカーナの安定した世界のように思ってる、しかもアメリカは常に日本の味方だと信じ切ってる。中東のあの抗争は宗教抗争なのですがそのままパワーゲームでもあり、アメリカがあれだけ引いてしまうとああなる、これはそのままTPPにも当てはまることなんでしょう。アメリカが世界平和確立の陰に隠れて新自由主義(強欲資本主義)を押しつけてその国地域の経済をかっ浚う、国益とか民主主義の闘いとかにすり替えて。それに抵抗する国がちゃんとあるわけです。それは中東だけではありません、中国も北朝鮮も。民主主義が最良の統治手段ではないと証明しているわけです。同じ価値観をもてない国々、という非難を安倍さんもよく言いますが、一党独裁、全体主義を悪と決めつけているだけ、民主主義至上でいるだけのことです。自分たちと違うことを咎めているだけです。そういう見方はできることでしょう。国民性、肇国来の文化文明の差ではない、統治体制の違いです。TPPも多くの国をまきこんで、それは国益のせめぎ合いの筈ですが、やはり強い者(言い出しっぺのアメリカしかいません)が振り回さねば成らぬことなのでしょう。さてさて。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 執拗 | トップ | 批判 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事