柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

規制

2013-08-18 07:45:12 | Weblog
福知山の花火大会での爆発事故。ぼやっと聞いていたからでしょう、今日新聞きちんと読んでびっくりしました、露店が爆発事故したんですね。花火が落ちたとか、花火の打ち上げのトラブルかとすっかり思い込んでました。見出しだけを斜め読みしてるとこうなります。記事にはその際大火傷した人(引火したガソリンが振りかかったそうです)が死亡したとあります。ああ、刑事訴訟でもありましょうが、賠償が大変なこと・・・。
 その新聞見出しです、タクシーの減車を義務付け、と。規制緩和の嵐が吹きました、官から民へとのキャッチフレーズでした小泉改革です。竹中平蔵をブレーンとした、プライマリーバランスの是正という看板を掲げての改革でした。そしてこういう新自由主義改革、市場原理主義に呑みこまれた各国と同じように強者弱者の世界となり国民の内に強烈な生活格差を生みました。これは現実としてお感じの通り、ご存知の通り。資本主義自由主義を突き詰めればここに至りましょう、自然の成り行き、資本主義の成熟過程と捉えることもできるのでしょうが、一方でこの流れは阻止もできるのだと気づいたことです。高い代償、高い授業料を払ったことにはなりましたが。郵政改革や派遣(ハケン)をはじめとした雇用改革が目立ってますが、タクシーの台車規制の緩和です。参入規制が撤廃されたと記事にありますが、その後再び規制をかけたものの需要が増えぬのですからダメですわね、再びきつい規制をかけると言うわけです。市場原理主義とは、経済は神の見えざる手に委ねておけば、つまりあれこれ干渉しない方が落ち着くところに落ち着いて、結局活況を呈するのだ。不採算、不合理が淘汰されて経済は持ち直すのだと言う理論です、これが新自由主義です。でもこれは結局大資本の一人勝ちを招きました、不採算ながら生活に沿って存在していた仕組み、インフラをどんどん潰して行きました。仕事なくす人がワンサカ出て、つまり給料なくす人が大量に生み出されたのです。無駄をなくすという根拠で、外(外国)から安い資材を持ちこむ、安い労働力で賄う、それが儲けを出すということですからね、そしてそういう大変換するには大資本が必要です、世界を股にかける無国籍グローバル企業の餌食になるわけです。タクシー台車問題が象徴的ですね、需要の増加の見込みの何もない所へ差して規制を緩める、客の取り合いになる、結果取り分が減じますね、淘汰です、それが好ましい競争だ、残るべきが残る正しい選択だとするのが新自由主義です、市場原理主義です。いかに自由主義とは言え、資本主義の健全な維持には規制が必要なのだという真理が明らかになったのだと思います。特に日本人には、相互扶助の精神、自助公助の精神がDNAに組み込まれてます、いたずらな競争社会には国民性として馴染まないのです。そしてTPPがまさにその無用の競争原始主義の脅威なのです。ここのところ、失敗を糧にしてきちんと対応せねばなりません。そう思います。
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