柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

茶番

2008-11-08 08:43:56 | Weblog
筑紫哲也さん死亡記事です。名うての左翼ジャーナリスト、そういう印象でした。新聞記事にもありましたが、先のオウム事件の際に「TBSは死んだ」と大見得切って勇名を馳せましたが、それでいて自分はずっとその11時からのニュースキャスター続けていて、こっち側からは言ってることとやってることが違うじゃないかって野次られてもいました。多事争論のコーナーも有名でしたか。そのうち肺癌ですって公表して姿を消して、それからは早かったですね。中国新聞では立花隆が追悼文寄せてます、大ジャーナリストだったって。私は一面しか見ていませんからそうですかと聞くしかないですが、イメージは田原聡一郎と同じ系です。色を付けすぎる人だったというイメージでした。もっとも、それも私がこっち側の考えの人間だからでしょうが。合掌。
 おふくろさん、森進一が唄えるようになったんですって。当の本人(川内康範)が死んで、その息子と手打ちしたとの記事でした。これも面白い話でした。この曲は森進一にとっては欠くべからざるものでしょう、だから何とか作詞者の許しを乞いたいという雪中の自宅訪問なんて映像をワイドショーで見た記憶があります。でも死人に口なしです。意味がちと違いますが、死者には何も文句が言えませぬ、死者に決定権はありませぬ。森側からすればこの手でよかったわけです。形は保てました。世の中の手続きの見本を見る思いでした。
 空幕長の話です。昨日の読売のコラムは、話の内容の問題ではない、中韓が怒る怒らないの問題でもない、ましてや退職金がどうのこうの問題でもない、自衛隊に政府をないがしろにする空気がありやなしやという大問題なのであると言ってました。うむ、賛成。うまくまとめています。が、よく考えればこの騒動、何がいけないのか。自衛隊のトップが政府見解と違うこと主張したことでしょう。政府見解とは例の謝罪見解です。先の戦争は一方的に日本が悪うございました、中韓東南アジアの諸国に多大な被害を与えましたというあれです。この見解にはもちろん強い反対見解があります、アメリカはじめ当時の列強諸国が日本の強大化を怖れて経済制裁を加えて来た、それに対する自衛手段だったのだ、東南アジア諸国は列強諸国の植民地から解放されたではないかという説です。空幕長が前者に与しないということ、それだけのことなんですがやはり軍隊(自衛隊)のトップがあからさまにしたのはいただけない。内心の自由という、左翼さん達がいつも持ち出すあの権利はこの人にはないのでしょうかという皮肉もあるわけです。つまりは文民統制がとれない危険を妙に増幅しているわけですね。政府が軍隊をコントロールできなくなった、この事実が先の戦争を泥沼化した元凶と捉える反省からはわからぬことではないですが、そんな大仰なことなんでしょうか。退職金を自主返還すればこの考え方を否定することになるから返還しないと空幕長言ってます、よろし。これと同じ謂は東条英機の遺族が靖国からの分祀に反対する理由と同じです、これを認めると東京裁判を認めることになるからというものです。A級戦犯なんて呼び方自体があの茶番裁判の生み出した嘘っぱちだからです。と、色々考えながら見ていますが、定年退職なんてのも言ってみれば茶番ですわね。シビリアンコントロールが聞いて呆れますが、いかがですか。
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