柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

人の判断

2007-01-30 08:41:32 | Weblog
NHK朝ドラ見ておられますか。少しマイナーな話題で恐縮です。天童よしみが出てきました、その所属会社の社長役に見たことのある顔です。ネイティブでない大阪弁をむりやり喋っています、なんだか間の取り方が妙なおやじです。ああ、鈴木やすし?その昔(大昔ですよ、まだTVが白黒の時代のイメージなんですが、実はそこまでは遡らないのかも知れません)よくTVに出ていた人ですよね、バラエティーやら歌番組の司会とか。そうそう、大きな口でにちゃーっと笑うこの人です。歳をとったと言えばそう、そうでもないかと言えばまたそう。桜木健一といいこの人といい小島慶一郎といい、なかなか「あの人は今!」的な興味をそそってよいことです。
 病気腎移植患者の肺癌は原発性のものだったそうです。中国新聞にしか載っていませんが、この問題を追いかけている広大の名誉教授の調査結果だそうです。原発性というのは、腎臓から転移してきたものではないということです、移植された腎臓にあった癌とは全く別の肺癌が発生してのことであったということです。これは大切なことです。この事例が明るみになった際に、移植学会かどこかの偉いさんがこの転移をえらく強調して、とんでもないことだ、常識では考えられないことだ!式にほとんど侮蔑のニュアンスで叱責していました。危険性が全否定されたわけではありませんが、この学会の権威が心配した如き「危険極まりない蛮行」ではなかったんでしょうね。先にもこの欄で書きましたが、このデータこそが大切なんです。この先駆した医者の行為を無にしてはならぬのです。手続き違反とは別の次元の症例検討が必要なんです。マスコミはそういうことには全く無関心ですがね。
 NHKの裁判、いかがですか。東京高裁というのはよく言えば多士済々、悪く言えば色々いますねぇ。私から見れば左の巣窟。週刊誌の販売差し止めやら、フジTVとホリエモンとのあの騒動裁きとか、石原都知事の一連の訴訟事等々、何?なに?という判決が多いんです。今回もそうです。詳細は新聞を読んでもらいたいですが、もともとこの番組自体がトンデモもので、昭和天皇の戦争責任を裁判仕立てで茶化すような内容だったそうです(見てませんから伝聞ですが、多くの右寄り月刊誌上ではとことん叩かれている映像です)。そういう内容ものを、NHKが断り無しに、政治家の容喙に従って編集したことが、表現の自由に抵触し、期待権なるものを侵害するという判決でした。その政治家とは今をときめく安倍さん(当時官房長官)やら中川大臣。この手の勢力は絶えませんから、ワーワー言うのは仕方のないことですが、常識的な判断のできない裁判官が多くいることの恐怖です。単純な機械的な法律運用者であればそれはそれでいいのですが、妙な思想を間に入れる、反体制反権力の塊になっている市民至上主義者がいるわけです。人権弁護士、人権裁判官といわれる連中です。ふうむ、最高裁にはどうか常識に溢れた人にいてほしいですね。この事件は、元々の番組自体の問題です。そう思っていますが、人の判断というのは怖いことですね。
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